☆『ブラザーイーグル シスタースカイ 酋長シアトルからのメッセージ』( スーザン・ジェファーズ 絵/徳岡久生+中西敏夫 訳 1996年 JULA出版局)
ふとこちらの絵本を開いてみたところ、下の言葉が胸に飛び込んできました。
ある人は手紙といいある人は演説と呼ぶこれらのメッセージの語り手は、かつて北西部のインディアンの指導者として尊敬された酋長シアトル(1790~1866年頃)です。
「わたしたちは知っている。
血が人をつなぐように、すべての存在は網のように結ばれあっていることを。
人は、このいのちの網を織りだすことはできない。
人はわずかに網のなかの一本の糸、だから、
いのちの網に対するどんな行為も、自分自身に対する行為となることを...」
(※本文より抜粋)
大判の本作。
自然と共生する人々、生物の尊厳が凛とした美しさでもって、見開きいっぱいに描かれます。
大地を命を愛おしみ、平和を願う心がひしひしと伝わる一冊。
おすすめします。
(絵本コーディネーター 東條知美)