5月某日、熱心な読書活動が行われていると評判の荒川区立第一日暮里小学校へ伺わせていただきました。
こちらは「智恵子抄」で有名な芸術家・高村光太郎の母校であり、校門を入ると光太郎直筆による「正直・親切」の碑とふくろうの像が出迎えてくれます。
こちらの小学校は、「日本学校図書館学会研究推進校」(平成24~26年度)として、学校図書館の本の活用が教育の場面でどんな効果をあげるか?という研究活動における協力校となっています。(☆研究授業のレポートはこちらの記事をご覧ください⇒
① http://ameblo.jp/bokurano-ehon/page-2.html
② http://ameblo.jp/bokurano-ehon/entry-11872621877.html)
また先頃は「子どもの読書活動優秀実践校」として文部科学省からの表彰を受けています。
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学校図書館は、2室に分かれています。
ひとつは☆「ブックランド」と名付けられた物語本や絵本を中心として取り揃えられたお部屋。
まずはこちら「ブックランド」からご案内いただきました。
こちらは図書館司書(常勤)の相澤さんです。
相澤さんのお話から、
各クラス授業における各教諭との連携、そしてボランティアグループとの連携も活発に行われており、【学校図書館の機能を活かした取り組み】を日々実践している様子を伺う事が出来ました。
「読書は量がすべてではありませんが、あえて子どもたちには「たくさん読もう!」と呼びかけています。
読むことに慣れないと、書くことはできない。
本校では1年生の頃から調べ学習で「書く」「まとめ上げる」という取り組みをさせることもあり、そのためにも多くの本を楽しんで親しみ、読む癖をつけてほしいと思っています。その工夫のためにも、ボランティアの皆さまにはたいへんお世話になっています。」
(相澤さん 談)
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「ブックボランティア すわの森」は保護者の皆さまによるボランティアグループです。
学校側と連携しながら、子供たちのより良い読書活動を目指した様々な活動(図書整備・壁面装飾・読み聞かせ・校内掲示等)を行っていらっしゃいます。
こちらはこの日、司書の相澤さんと共に校内をご案内いただいたボランティアグループの山田さま、小林さま、中島さま。
(仕事を持つ保護者の方々も多い中、各自プレッシャーとならない範囲内での協力を求めているのだそうです。活動を楽しく持続させるために大切なことですね。)
こちらのグループの活動で特筆すべきは、活動の中で作られる数々のもの…図書館掲示物、book bag等(販売されています)の制作、神話紙芝居や昔話パネル、人形作品、布絵本作品etc.
素人の手作業の域を超えたこれら多くの制作物は、子どもたちが本の世界へと興味を持つための第一の仕掛けとなっているという点を感じとりました。
(図書館の壁面に飾られた昔話のパネルは、時間をかけた貼り絵で制作されています。)
(絵本に出てくるキャラクターを模したぬいぐるみ、手袋人形)
(布製の絵本が、算数・英語や季節の花々への興味を誘います。刺繍の細やかさと美しさ。)
(図書持ち帰り用、ボランティア手作りのブックバック。ペンケースもあります。左後方には家型のストーリーハウスも。)
ブックボランティアの皆さまによる手作りの品々には、また別の場所でも見せていただき驚くこととなります。
・・・・・・・・・・・・②へ続きます。