来月からいよいよ消費税が8%に上がります。
……というわけで、「人生の友となる絵本を、どうせなら3月中にゲット!」
ゲッツ!!
今月数回に分け、独断により15作品をご案内いたします。
※現在アマゾンでは取扱いの無い作品も含まれますが、実店舗での購入(取り寄せ)、他通販サイトでの購入可能なもののみセレクトしました(2014.3.4現在)。
〈15選〉には大人っぽいもの、お子様が喜びそうなものが混ぜ混ぜとなっております。
いずれも私のお気に入り絵本です✨
ご参考まで!
『消費税upの前に買っておきたい〈1,500円以上の絵本〉15選』(①~⑤)
①『ルリユールおじさん』
作絵:いせひでこ 出版社:講談社 税込価格:¥1,680 発行日:2011年
本屋には新しいものがたくさんあるけれど、「でもこの本をなおしたいの」という少女。
少女は、〈RELIERRルリユール)と呼ばれる 製本を手仕事で行う職人の工房へ向かい、そこで400年の家業を継ぐ「ルリユールおじさん」と出会います・・・。
「本には大事な知識や物語や人生や歴史がいっぱいつまっている。
それらをわすれないように、未来にむかって伝えていくのがルリユールの仕事なんだ」
さて、「わたしだけの本」を見事に甦らせてもらった少女は、やがて・・・というお話。
一冊の本が 未来を導くきっかけとなるうること を、画家いせひでこが繊細で美しい水彩画で綴る感動の一作。
本は、よいものですね。
②『まほうつかいのむすめ』
作:アントニア・バーバー 絵:エロール・ル・カイン 出版社:ほるぷ出版 税込価格:¥1,575 発行日:1993年
「まほうつかいは、たしかにありあまるほどのものをくれました。けれども愛と自由だけは、あたえてくれなかったのです...」
絵師エロール・ル・カインの晩年の仕事。
以下はほるぷ出版HPより。
エロール・ル・カイン
「1941年、シンガポールに生まれ、少年時代インド・日本・香港・サイゴンなどを転々としました。この時代に神話や伝説に強く惹きつけられるようになり、やがて東洋と西洋の絵画様式を巧みに織り交ぜた、ユーモラスでドラマチックな絵本を次々と生み出しました。漫画「ちびまるこちゃん」の作者・さくらももこさんも絶賛の、彩りあざやかな豪華絢爛たる世界は、見るものを魅了してやみません。」
ガンで48歳の若さで逝ってしまったル・カインの生前の作品には、どれも息をのむほどに美しい緻密な絵が描かれています。
中でもこの『まほうつかいのむすめ』は彼の画力がもっとも発揮された名作。昔話のような型を持ちながら実にドラマティックで抒情的な物語は、作者アントニア・バーバーが「ベトナムから迎えた養女のために書いた」というものです。
③『サマータイムソング』
作絵:アイリーン・ハース 訳:渡辺茂男 出版社:福音館書店 税込価格:¥1,680 発行日:1998年
ある夏の夜、魔法の紙ぼうしをかぶって体が小さくなったルーシーは、庭で開かれる誕生パーティーへと出かけます。
ことりの運転手のタクシーに乗って、途中出会った「ねずみのおくさん」や「しゃくとりむし」も誘って・・・
“汚れた古い日本人形”に出会う場面では、こんな会話が交わされます。
「わたしのものがたりは、ハッピーエンドで終わるのですか?」
「それなら、あなたの これまでの ものがたりを きかせてね」
ハースの描く、柔らかく美しくたくさん描きこまれた水彩画を眺めているだけで幸せな気分に。(それなのにハースの絵本はほとんどが絶版になってしまっているので、悲しい限りです。)
女の子の幻想世界・ファンタジーがここに!
あくまでも〈アメリカの絵本〉なのですが、古い日本人形、狩野風の日本画、屏風、毬といった日本の古き良き物たちがさりげなく背景やモチーフとして登場するところもにくい。
④『あいうえおの本』
作絵:安野光雅 出版社:福音館書店 税込価格:¥1,575 発行日:1976年
なんて贅沢な「あいうえお」絵本!
著者の安野光雅さんが長年構想を練り続けたというだけあり、とにかく細部に渡ってデザインしつくされた逸品です。
最初のページを開くと、組み木で大きく作られた(描かれた)「あ」の文字。
文字の周りをぐるりと囲む細かい絵をよ~く観察してみると・・・
「あ」から始まる名前のモノたちだけで構成されているんです。
これに気づいた子どもは(大人も)大喜びです。
「これはアヒル!」「これは・・・」と目を輝かせ、「みつけた」大会が始まります。
表紙の絵は昔の薬箱かしら。
作者とくいのだまし絵も楽しい、練りに練られた美的センスあふれる一冊。
⑤『ねえ、どれがいい?』
作絵:ジョン・バーニンガム 訳:まつかわまゆみ 出版社:評論社 税込価格:¥1,575 発行日:2010年(新版)
「ええーっ」「どれもイヤ!」「でもどうしても選ばなきゃいけないなら」・・・
大人も子どもも思わず大笑いしてしまうような「究極の選択」を描いた絵本。
人気絵本作家ジョン・バーニンガムの手によってイギリス風エスプリの利いた作品に仕上がっています(*^_^*)
「どれなら食べられる?
「くもの シチュー、
かたつむりの おだんご、
虫のおかゆ、
へびのジュース」(本文より)
ウェー
※『消費税upの前に買っておきたい〈1,500円以上の絵本〉15選』は【中編】【後編】と続きます。こうご期待!