『僕らの絵本』第3弾は、アジア数カ国における、あるNGO団体及び作家さんのご活躍に焦点を当ててまいります。
お話を伺わせていただいたのは、絵本・紙芝居作家のやべみつのりさん(70歳)です。
《プロフィール》
やべ みつのり(矢部光徳)さん
1942年岡山県倉敷市生まれ。1977年より、造形教室「ハラッパ」を16年間主宰。現在は各地で造形あそびや紙芝居づくりのワークショップをひらいている。
絵本作品に『かばさん 』(こぐま社)・『ふたごのまるまるちゃん 』(教育画劇)・『あかいろくんとびだす』・『色セロハンあそび ぼくはうみ わたしはひかり』(共に童心社)など。
紙芝居作品に『これはジャックのたてたいえ 』(トロル出版局)・『ほねほねマン 』シリーズ・『ひろしとひまわり 』(共に童心社)など多数。第34回五山賞奨励賞受賞。
現在制作中の谷川俊太郎氏との共作紙芝居(高齢者向け)は、雲母書房から7月頃発行予定。最新作は『小さな神さま』(かみありづき)。
国際協力のNGO「ラオスのこども」と「シャンテイ国際ボランティア会」(SVA)より講師として派遣され、ラオス、アフガニスタン、カンボジア、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの現地で絵本・紙芝居づくりなどの研修やワークショップを行なってきた。
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(ちなみに吉本クリエイティブエージェンシーに所属の芸人、カラテカ矢部太郎さんは、やべみつのりさんの息子さんです。優しげなお顔立ちがお父様にそっくりですね。)
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私は以前よりやべさんの「絵」と「文字」のファンなのですが、これまでにこのブログを読んでくださったことのある方や開催した他のイベントに参加してくださった方は既に目にしていることと思います(イベント会場でプロジェクター投影したりしているので)・・・当ブログ『僕らの絵本』の看板となっております題字を、このやべみつのりさんに書いていただいております。
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この度私がやべさんのアトリエを訪問させていただいた理由は、以前より折に触れ伺っていたアジアの国々(主に子ども向け文化については発展途上にあるアジア各国)でのワークショップについて、一度じっくりと、やべさんが「その地で活動中に何を見て何を感じてこられたのか」を含め、聞いてみたいと思っていたからです。
やべさんのアトリエ訪問およびインタビューは、やべさんが今年の1月6日~27日の間行われたカンボジア、ラオス、タイ国内にあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプの3カ国で実施されたSVA(※「シャンティ国際ボランティア会」 http://sva.or.jp/ )の研修活動からお帰りになるのを待って、敢行させていただくこととなりました。
2013年3月某日、東京郊外の町にある絵本・紙芝居作家のやべみつのりさんのアトリエへ伺いました。
(やべさんの作業場であるアトリエ。)
(玄関にはアジア各国の民芸品が飾られていました。)
(これらはすべて、絵本や子どもの本・紙芝居に関する資料です。)
(こんなにたくさんの紙芝居がご自宅にそろっている様子を見たのは初めて。圧巻でした。)
絵本・紙芝居作家のやべみつのりさんがSVA (※「シャンティ国際ボランティア会」 タイに逃れたカンボジア難民を支援するために1981年に設立された国際協力分野の非営利団体(NGO)。子どもたちに本や紙芝居を普及するための図書館活動、現在は東日本大震災の被災地での移動図書館活動にも力を入れています。)・・の海外事業に関わるようになったのは1995年、SVAのパンフレット用に、共生をテーマとしたイラストを依頼されたことがきっかけでした。
やべさんは1995年、同じく国際協力のNGO団体「ラオスのこども」 が実施していた〈専門家派遣セミナー〉の講師として、絵本作家のわかやまけん さんと共にラオス国内へ派遣されてました。絵本・紙芝居など様々なワークショップの指導者としての派遣です。以来ラオスでの活動はもっとも多く、「SVA」「ラオスの子ども」の活動のために8回渡航されています。
今回は、近年やべさんがSVAの諸活動の一環として派遣された国々での「紙芝居・絵本等のワークショップ」、「子どもたちとの関わり」等について伺わせていただいたお話を、写真と共にご紹介させていただきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・(②へ続く。)