作業所にいくことになった | ぼくの天使

ぼくの天使

これはぼくがぼくの天使に出会ってから
実際にあったぼくの真実のものがたり
これがぼくの人生です
ぼくの天使に謝罪をします
ぼくの天使に感謝をします

2010年11月にぼくはI病院のS先生の指示で作業所にいくことになった
作業所は障害者が訓練をするところと聞いたのであまり行く気がしなかったが
医者の指示なので仕方なくいくことにした
ただカウンセリングを受けたときにそこで作業をすると数万円もらえると
聞いていたのでまあ少しでもお金がもらえるならいいと思っていた
そして実際に行ってみるとすごい簡単な単純作業をやらされた
まず小さなプラスチックの部品を50個ほど袋につめる作業をやった
網目状の板の穴ににプラスチック部品を載せていき50個乗せたら
それを隣のひとと交換して袋に確認し袋につめるという単純作業だった
最初の日は一気に50個のプラスチックの乗せて数えていたが
次の日からは牛乳パックでつくられたケースに10個のプラスチックを乗せて
隣の人と交換して確認しそれを牛乳パックでつくられた小さな箱にいれて
それが50個になったら袋詰めするという作業だった
それからちゃんと50個入っているどうか重さをはかり確認する検量の作業をした
また最後に検量したあと熱で袋の口を閉じるシーラーつかった作業をした
シーラーを使った作業は最初の頃失敗することがあった
袋のはさんで熱を加えた後しばらくはさんだまま時間をおかないですぐにはなすと
袋が伸びてしまって注意された
それから帽子の頭の上に真ん中にある天ボタンをつくるということをやった
これはまずまるい円状の布を金属の筒の上において
その上にプラスチックの部品を置いて金属の筒に棒で押し込むことで
天ボタンの上の部分完成してさらにその筒を裏返して上から
天ボタンをつくる道具を使って下のプラスチックとその筒を上から押し込む
ことによって完成するという簡単なものだった
これはひとつやったら1.5円もらえるというものだった
それから近所の店や旅館などを回ってアルミ缶の空き缶を回収して
それをあらってつぶすという作業をやった
これはアルミが高く売れるということで
アルミ缶を集めそれを買い取ってもらうためにする作業だった
他にもいろんな単純作業をやった
その結果1ヶ月もらえた工賃は確か200円ぐらいだったと思う
そのときなんだこれはと思った
まあ確かにこんな作業じゃお金はたいしてもらえないと思っていたが
あの心理士のひとがいっていたのと違って
とても数万円もらえるようなところではなかった
作業所にいるひとは身体障害をもっていて車イスのひとがひとりいた
あとはどうやら精神障害のひとのようだった
話を聴いてみるとやはりみんな障害者手帳を持っているようだった
まあ障害者の施設だから当たり前かもしれないが
自分は障害者手帳をもっていなかった
親が障害手帳を取らせない方針だったし
ケースワーカのひとが働ける可能性があるから
手帳の申請はしないようにしたほうがいいといわれた
ただ作業所は基本的に障害者が通うところだったが
手帳がなくても別の申請があれば通えたからだ
いま思えば手帳をもっていないのに作業所に通えたのは良かったなとは思うが
このときのぼくはなんで自分がこんなところに通わなければならないのかと思っていた
ともかく嫌々ながらもぼくは作業所に通い続けた