「泣いた赤鬼」皆さんご存知でしょうか?
浜田廣介 作 狩野ふきこ 絵
赤鬼は人間と親しくなりたく「お茶もお菓子も用意して待っています」
という立札を立てて待ちますが、誰も訪ねてきません。
青鬼にそのことを相談すると、「僕が人に乱暴を働くから、君が助けると
いいよ。きっとみんなが来てくれるようになる」と言ってくれます。
言う通りにすると、青鬼の言ったように人がたくさん訪ねてくれました。
人間と友達になって楽しく過ごしていた赤鬼ですが、青鬼の事を思い出し
幾つもの山を越えて会いに行きます。
そこには立札が
「ぼくはしばらくきみには お目にかかりません。」
「ぼくとつきあっていたら にんげんはきみのことを
うたがうかもしれません」
「ぼくはいつでもきみを わすれますまい。」
「どこまでも きにのともだち」 あおおに
廣介は最後をこう結んでいます。
赤鬼は、だまって、それを読みました。
二度も三度も読みました。戸に手をかけて
顔をおしつけ、しくしくと、なみだをなが
してなきました。
今の子供たちにもこんな友情があるのでしょうか?
浜田廣介は1893(明治26)年~1973(昭和48)年の方
いつも思うのですが、作者は誰に向けて書いているのでしょう?
子どもたちはどんなふうに感じるのでしょう?
お母さんたちにも読んでもらいたい本ですね。
絵本って本当に奥が深く考えさせられます
青鬼の様になれるんだろうか?
赤鬼はどうしたらいいの?
さだまさしさんも「泣いた赤鬼」を読んで子供の頃
泣いたと言っていました。
廣介さん、他に「よぶことり」「むくどりの夢」などが有ります。
日本のアンデルセンと言われていたそうです。
新美南吉も宮沢賢治もですね。アンデルセンにあこがれていたそうです。
青鬼を赤鬼がいためつけているところ
赤鬼の所にはたくさんのお客さんが
毎日楽しく過ごしていた赤鬼でしたが、、、