母はまだ
トコジラミの真の恐ろしさを
分かっていない。
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これまでのいきさつ:
トコジラミと戦うトトリ。
実家もトコジラミの毒牙にかかっているようで!?
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実家の玄関には、いつも写真立てと花が飾ってあった。
けれど、どこにトコジラミが潜むか分からないから、
「写真立てはビニール袋で密閉してしまっておくように。花も飾らないように」
とアドバイスした。
そのアドバイスに対し、思いもよらない返事があった。
「分かったわ。じゃあ、
代わりに何を飾ればいいかしら」
え!?
代わりに何を飾るかって……
「何も飾らないで!」
余計なものは出しておかず、トコジラミに潜まれないようにしないと。
しかし母は、わたしの言葉に不服そうだった。
「それじゃあ、玄関が殺風景になってしまうわ。玄関は家の顔よ?」
おかーさまー!!!
今の危機的状況、分かってる?
そんなこと言ってる場合じゃないんだってば!!
戦いが終わるまでは、殺風景なインテリアに耐えるしかないのよ!
びっくりした。
トコジラミとの戦いの最中に「玄関が殺風景か否か」にこだわる人がいるなんて。
うちの夫はトコジラミとの戦いの最中でも「寝具の寝心地」にこだわっているけれど、母はそれ以上にどうでも良いことにこだわっている。
どうやら母は、トコジラミの恐ろしさを完全には理解できていないようだ。
ところで、昨日の朝、母が「新たな虫刺されはない」と言っていたのでホッとしていたのだけど、
今朝、残念なお知らせがあった。
昨夜、入浴時に太ももを刺されていることに気がついたそうだ。
痒くないので気づかなかったという。
トコジラミは、基本的には服から出ているところを刺す。
服の中を刺されたという体験談もたまに聞くが、それでも、
「パジャマから出ている手足があるのに、そこを刺さずにわざわざズボンの中を移動して太ももまで行って刺したのは何故なのだ」
という疑問が沸いた。
しかし、母の話を聞いて、その疑問が解決した。
なんと母は
Tシャツと短パンで寝ていた。
母はけっこう高齢なので、
「その年でそんな格好してるの!?」
と少し驚いてしまった。
(わたしの結婚前は、母はパジャマ派だった)
まあ、短パンで寝ているなら、太ももを刺されていても不思議はないか。
「Z」の効果もそろそろ出るはずだし、これが最後であって欲しい……
トコジラミとの戦いの模様を最初から読むなら↓