「マイメロディ」のライバルという設定で、「クロミ」というキャラクターがいる。

 

そのクロミについて、サンリオのデザイン部門の人がこんなことを言っていた。

 

「時代に寄り添う、ツンデレな性格のキャラクター」

 

 

ちょっと待って!

 

時代に寄り添うという意味では、「リラットコ」も負けてないよ!

 

なんといっても、今まさに爆発的に増えつつあるトコジラミがモデルなんだからね。

 

 

そして、ツンデレっぷりも負けてないよ!

 

もじもじ隠れていたかと思えば、いきなりすごい勢いで血を吸いに来るんだからね。

 

 

*****

 

これまでのいきさつ:

 

我が家にトコジラミがいる。

 

燻煙剤「Z」のおかげで激減はしているものの、まだ撲滅には至っていないようだ。

 

そんな中、トトリ夫妻は思い余ってトコジラミをモデルにしたキャラクター作りを始めた。

 

イッタイ、ナニヲヤッテルンダ ←byカズキさん

 

*****

 

 

 

そんなこんなで、「リラットコ」のキャラデザインを始めた。

 

色はもちろん、ドリーミーなパステルカラー。

 

実物のトコジラミの茶色から大きく逸脱しないよう、ペールオレンジを選んだ。



実物のトコジラミの顔は体に比べてかなり小さいけれど、そこはあえて大きめに。

 

愛らしいクリっとした目。


ほんのりとした、桜色のほっぺ。





「可愛いキャラの描き方」を調べたところ、丸っぽい顔にすると幼くて可愛らしくなるらしい。


リラットコは顔どころか全体のフォルムが丸っぽいので、可愛さ爆発に違いない☆



えーっと、触覚を描いて、足を六本……



……。


……。



うん、これはキモい。





サンリオに虫キャラがいない理由が分かった気がする。


触覚と足がキモいのだ。



ここまでの途中経過をカズキさんとルカさんに伝えると(三人のLINEグループを作った)、


「トトリちゃん……君はいったい何をやってるんだ」


とカズキさんに呆れられた。


けれど、


「昔、『みなしごハッチ』という蜂のアニメがあったくらいだから、虫でも描き方次第じゃないか」


というアドバイスをもらった。





「みなしごハッチ」はタイトルを聞いたことがある程度だったので、調べてみた。


ハッチの手足は、普通の人間のような手足だった。



そうか!


虫だからといって、足を六本描かなくてもいいのか!



もっとデフォルメすれば良かったのだ。


なるほどなるほど。





ハッチにならい、リラットコの手足も人間風にした。(ただしかなり短め)


両方の触覚にリボンを結びツインテール風にしたところ、格段に可愛くなった。


もはや触覚には見えない!


ピンクのミニワンピを着せ、からだの前で花束を持たせると……


いいかも!


なんか、サンリオのキャラ「マロンクリーム」っぽい雰囲気がでてきた!





完成した「リラットコ」を見せると、


「いいんじゃない」


と、カズキさんから及第点をもらうことができた。


ルカさんは……


「これに応募しなよ!」


と、某美術館のキャラクター募集の要項を送ってきた。



応募に際しては、キャラクターの愛称に加え、キャラクターの特徴を書くようになっていた。


キャラクターの特徴……





リラットコの特徴といえばーー



・時代に寄り添う、スーパートコジラミの女の子


・いつも恥ずかしがって物陰に隠れ見つめてくるのに、夜になるといきなり刺してくるツンデレさん。



こんな感じなのだけど。


どうだろう。


愛されキャラになれそうか?





ところで、実は今日は我々夫婦の結婚記念日だ。


こんな日に、我ながら、


イッタイ、ナニヲヤッテルンダ。



もうすぐ支度して出かけるよ。




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