アピアに入ると
その日の出演者達が
和気藹々とした雰囲気で
言葉を交わしていた。
でも今夜はブルースナイト。
皆がそれぞれ自分だけの
ブルースを披露する日。
ブルースとブルースが
ぶつかり合う日。
出演者から出てるオーラが
ハンパじゃないと思った。
装備を万全に整えた
兵士が今から戦場に
向うかのような。
そんな目に見えない
緊張感と気合い
みたいなものを感じた。
「カッコ良すぎやがな!
熱すぎるでこの人等!」
さぁー、ステージが始まった。
ボクは後ろの方の席に
ゆっくり腰を下ろした。
つづく