偉大なる人 | 俺は書く!ブログを書く!!

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俺達家族が見ている前で

親父は逝った。


2日前に入院した時は

「祭りまでに退院できますか?」

と、看護婦に詰め寄ってた親父。


祭りが大好きな人だった。


毎年ほとんどの祭りを

見に行っていた。


親父が死ぬなんて

俺、思ってもみなかった。


直ぐに元気になって

退院するもんだと思っていた。


親父は家族の前で1度も

弱音を吐いたことがない。


昔ながらのガンコ親父みたいな

人だった。


強い親父像ってイメージ

しかなかった。


その親父がどんどん弱っていった。


「嘘だろ?嘘だろ?嘘だろ?」


何度も思った。


「親父が何をやったってんだ!?

こんなのないよ・・・」


家族のために頑張ってきた親父。


若くして家を建てたので

仕事以外にアルバイトまでして

俺達と家を守ってくれた。


そんな親父が何でこんな目に

あわなきゃいけないんだ!?


「クソッ!クソッ!クソッ!」


俺はその時、神様なんていないと思った。


定年まで会社を勤めてこれから第2の人生を

楽しもうって時だった。


いろんなとこおふくろと2人で

旅行したかっただろうな・・・


それを考えたら悔しくてさ・・・


でも1番悔しいのは俺じゃない。

親父なんだ。


でも親父は1事もそんなこと

言わなかった。


自分の運命を真っ向から

受け止めているように

見えた。


でも、それは違うよね?

俺は最近そう思う。


本当は悔しくて怖くて

たまらなかったんだと思う。


親父が冷静さを装ったのは

俺達のため。


俺達は親父ほど強くない。


人間の器だってまだまだ

大きいとまではいかない。


親父は最後まで強い男を

演じ切りました。


親父は俺の自慢の親父です。


親父は俺の1番の理解者でした。


親父は1番失いたくない人でした。


親父は、親父は・・・最高の親父でした。


俺、親父の子供に生まれてきて

本当に良かったよ。


今日は、そんな親父の初盆でした。