憎い相手は、殺したいものでしょうか。

 

私にも、ずーっとずーっと、一番深く憎んでいる人がいる。

 

実の兄です。

 

 

物心ついた頃から奴隷のように扱われて、小学生から中学生にかけての数年間は、性被害を受けた。

 

謝られた記憶はひとつもない。

 

成人した今の兄は気まずそうに優しさを見せてきて、謝罪のひとつもなく、なあなあにしようとしている様子に吐き気がする。

 

 

でも、殺したいとは思っていない。

 

命を殺めるって、加害者と被害者に究極に深い結びつきを生むじゃないですか。

 

ただでさえ”家族”っていう結びつきに嫌悪感を抱いているのに、さらに切っても切れない関係性を作るなんて馬鹿げている。

 

 

私が願うのは、赤の他人になること。

 

兄のことを忘れて、二度と顔を見ることも名前を聞くこともなく、生きているのか死んでいるのかも分からないくらいの人生を歩みたい。

 

だから、兄が幸せになっていてもいい。

 

赤の他人の幸不幸に興味ないから。

 

 

昨日の夜、夢の中に兄が出てきた。

 

たくさんいじめられて、嘲笑されて、私は何もできなくて、発狂しながら絶叫した。

 

忘れさせて。

 

もう忘れたい。

 

殺したら、もっと夢に出てくる。

 

忘れたい。