私は自閉スペクトラム症。軽度知的障害の診断が下されたこともある。

 

診断こそされていないものの、おそらく母も発達障害。

 

「どんな人間にも発達の凸凹はある」と言われたけれど、母はグレーゾーンどころじゃないと思う。

 

わりとガチ。

 

何度も繰り返し転職をしているし、正直、よく友達がいるなと思うレベル。

 

 

母はとにかく会話が通じない。

 

知的障害を疑うレベルで会話が噛み合わない。

 

母の説明はまったく理解できないし、質問に対して明後日の方角の返答がくる。

 

会話のおかしい点を説明しても、感情的になるだけで理解してくれない。

 

 

私は自身が当事者なのもあって、そんな母のことを理解したつもりでいる。

 

母の言いたいことはニュアンスで察して、説明する時は噛み砕いて説明する。

 

どんなに噛み合わなくても、根気よくコミュニケーションを続けて結論を導き出す。

 

母だって悪気はない。

 

 

けれど、父や弟はそれが理解できないらしい。

 

父や弟は、自分のことを頭がいいと思っている。そして、母を「バカ」だと揶揄する。

 

話が通じないと、あからさまにイライラして母を責め立てる。

 

それで今日も、母はショックを受けて泣き出してしまった。

 

 

「バカ」は人として愚かな奴に使う言葉であって、実際に障害があったり、能力差がある人を揶揄するために使う言葉ではない。

 

足のない人に「ノロマ」と言うようなものだ。

 

母は母なりに悩んで、努力している。それでもできない。

 

そんな人に対して「バカ」だとか言って責め立てる方が、人として愚かな本物のバカなんじゃないだろうか。