「人にせいにするな!」とはよく聞く言葉。

 

人のせいにしないで自分を戒める、日本人らしい美徳。

 

 

でも、何でもかんでも自分のせいにするな!って私は思う。

 

 

美徳だとか美学だとか、そんなもんは置いておいて、事実だけ見りゃいいじゃない。

 

実際、他人のせいで何かが起こることはあるし、もちろん自分のせいの時だってある。

 

自分の至らぬ点を反省することは大切だけれど、自分が悪くないのに謝る必要はない。

 

 

私は小学生の頃に統合失調症を発症して、社会に出るチャンスのなかった精神障害者。

 

どうしてこうなった。そう考え込んでしまう時、私は「他人のせい」しか思い浮かばない。

 

 

兄から暴力を受けて、同級生中にいじめられて、先生からも目をつけられて、親にも理解されない。

 

自閉症を持っていて、風変わりだっただけ。悪いことも、人を貶めるようなこともしていない。

 

それなのに、私はひたすらに迫害された。

 

 

これのどこに、私の反省点がある?

 

あちゃー、私の過ちだ…って場面、記憶のどこにある?

 

いじめられても抵抗できず、困っていることを言葉にできず、頑張っていることを理解してもらえず、追い詰められた1人の女の子じゃないか。

 

 

「人のせいにするな!」と言われても、私は自分の意思を曲げない。

 

絶対にあいつらのせいです!私がこうなったのは!