リストカットをした。
傷口がパックリ開いて「ああ、これも消えない跡になるんだな」って思ったら、すごく悲しくなった。
私の腕には、数えきれないほどの傷跡があって、デコボコ。
これからどんなに傷跡が増えたところで、大して変わらないのだけれど。
でも、どうして私は、こんなに傷だらけなんだろうって。
腕も、心も。
腕の傷は、頑張った証。
私を愛してくれている人を悲しませないために、どんなに辛くても生きようって決めた証。
どうして。
どうして、傷を負うほど頑張らなきゃ生きられないの?
傷を増やさないと、私に明日は来ないの?
私の心を殺したあいつらは、体も心も傷ひとつないまま生きていて、
私は、体にも心にも、一生残る傷。
頑張ったねって。しんどいよねって。
優しく抱きしめられても、傷跡は消えない。
悲しいよ。
私はもうボロボロだよ。
脳みそも、心も、腕も、人生も。