道路脇の栃木県と接触して重軽傷を負い -2ページ目

道路脇の栃木県と接触して重軽傷を負い

見ろ! 人がゴミのようだ!!

 

【三題噺ガチャと年齢性別ダイスと

 パッションでキャラクターを作る!】

 

 

5人目!!

 

 

夢の中/剣/踊る

33歳/男

 

 

隠照

 

隠照の名跡を継いだものの、

魂振剣〈タマフリノツルギ〉をもって九十九匹の

鬼を打ち倒す殺陣神楽の習得に呻吟している。

「いいかげん目覚めぬものかな」、先代である

父の溜息まじりの言葉に、喉まで出かかった

言い訳を飲み込んだ――時折頭痛と共に

激しいブレーキ音と(ブレーキとはなんだ?)

サイレン(サイレンとはなんだ?)、

点滅する赤い光が邪魔をするのです――

「お前の娘は明日二歳になるのだぞ」
殺陣神楽を完璧に踊りきるまで、

妻子との再会は許されない。
戸隠照人〈とがくしあきと〉は

臨死の夢の中にいる。
 

 

この三題、『ヒストリエ』好き好き人間としては、

"スキタイの女"しか頭に浮かばす、

それはもう振り払っても振り払っても、

あたきはスキタイが好きたい! と

心のエセ博多人が言い張って、

ばりばりばりばりばり困った。

 

しかし性別サイコロは"男"が出ているし、

そもそもが、新規にキャラクターを作る遊びな

わけで、なんとかスキタイから離れなければ

と、ばりばりばりばり脳を絞った結果、

なんか、事故ってしまった。

彼、事故ってしまった。

 

もうしわけねぇ。

 

例によって、勢いで作った小話であり、

細部や結末などは特に決まっていないのだ

けれど、なんとなく"父"の物語だな、と思う。

 

この人物自身が父であり、

事故の経緯にもそれが関係して

いるのではないかというのが一つ。

そして、この人物の父(多分義父ではなく

実父のほうであろう)の声が唯一

越境し、夢に干渉している。

 

名(メイ/ミョウ) = 命(メイ/ミョウ)、

名跡 = 命跡 を継ぐ、と連想して、

「これはアツイな……」と。

 

深い意味無く書いた自分の文の行間を

過剰に読んで楽しむ New World.

イェァ。

 

絵としては、派手な衣装が描けて楽しかった。

和と思いきや、色々な地域の民族衣装が

ゴチャゴチャに混ざっている。

実はギリシャ成分が多め。

この神楽、架空神楽ゆえ。

 

 

 

おもろい髪形をしてらっしゃるが、

現実側の戸隠照人は普通の短髪だと思われる。

 

 

 

【三題噺ガチャと年齢性別ダイスと

 パッションでキャラクターを作る!】

 

 

4人目!!

 

 

鄙びた田舎町/翡翠/欺く

44歳/男

 

 

姫川 玉風

(ひめかわ ぎょくふう)

 

「私は縄文の祈祷師だ。翡翠の勾玉を……」
嘘の才能に恵まれた姫川玉風(本名・意経/

おきつね)は9歳の時、学校をサボるために

朝の寝床で前世の記憶に錯乱したふりをした。

社会科見学の際、翡翠の産地であるその町の

郷土資料館で聞いた話を、想像力でアレンジした

ものだ。少しばかり体が弱かったこともあり、

良家育ちの鷹揚な両親はいとも簡単に欺かれ、

少年は以降“祈祷師憑き”として難なく学業を怠り

続け成人、労働を回避して偽霊能者となった。

ばかげたことに、今や鄙びた田舎町一の

有名人。今日も遠方からの相談者に妄言八百。
「ほら、産まれて転がっているだけで

有難がられる石もあるわけで」
 

 

会心の胡散臭さ!

ひょこひょこっとしとる!

 

「欺く」というワードが出た時点で、

詐欺師にしようと思っていたんだけど、

他のワードと絡めて練っていくうちに、

ほぼただの嘘つきの怠け者になった。

 

多分、高額な壺とかお札とかそういう類の

物を売ったりはしてなくて、それっぽい妄言を

吐いてお小遣い程度の相談料を貰ってるだけ。

なぜなら、彼の目的は金儲けではなく、できる

だけ怠惰で楽ちんな日々を送ることであり、

ヤバイことをするスリルなど不要な

ストレス以外の何物でもない。

そもそも家がお金持ちで両親が

甘いため、生活の心配はない。

でも、何もしていないというのはちょっと

格好がつかないから……というわけだな!

 

嘘をつくことへの罪悪感が乏しいという大問題は

あるものの、基本的に柔和な性格に加えて

「運の良いクズ」の自覚もあるため、

人当たりは極めて良く、時にはそこそこ

お客の相談を親身に聞いたりするし、

とにかく商売っ気が無いので、変に評判が良い。

そんなふうにだらだら続けるうちに、本人としては

不本意に知名度が上がってしまって、内心

困ったなぁ、と思っている……わけだな!

 

で、できもしない除霊の相談を受けたことから、

不可思議な事件に巻き込まれ、探偵まがいの

ことをする羽目になるという、そういう話だな!

 

……ひもといてるうちに、端々にシンパシーを

覚えてしまって、ゾゾゾゾゾッとしたぜ。

本質的に極めて近しいクズだった。

自分。ドンマイ。

 

そういうこともあり、この人物もかなり好き。

洋服の上に女物の袷の羽織を重ねる、

うさんくさかわいい着こなしなんか、

最高に最高。

 

 

 

それにしても立派な大珠だなぁ。高そう。

 

 

 

 

【三題噺ガチャと年齢性別ダイスと

 パッションでキャラクターを作る!】

 

 

3人目!!

 

 

朝日の注ぐ窓辺/仮面/歩む

29歳/女

 

 

カメーリア・ココ

 

睡魔、許すまじ。

町中が寝静まってようやく創造性の海に

深く潜ろうって頃にきまって、お前は一生

浅瀬に居ろとばかり10レーン一斉に抜き手を

切って襲い掛かってきやがる。必殺の

彫刻刀でなますにしてくれるわ。

スイマーの皮を被った悪魔め!
 カメーリアは仮面職人。自分の墓碑まで

まっすぐのびた仮面道を脇目もふらず歩む

求道者。徹夜作業明け、朝日の注ぐ窓辺で

起こす光くしゃみ反射に、何物にも代えがたい

生の実感と幸福を覚える。ところで最近、

町ではこんな噂がささやかれている。
“早朝に仮面工房の窓を覗くと

自分が死ぬときの顔が見えるらしい……”
へぶちゅん!

 

 

自分でも何言ってるのかわからん。

完全に勢いまかせにかきちらかした。

 

しかしそれゆえ、自分の無意識な

好みがみっしり詰まってる感じ。

こういう無害にイカレた職人気質、好きだ。

人生の意味を一度も疑ったことがないような、

だから他人の噂など気にならないどころか、

耳に入ってきすらしない、この感じ。

物理的にはちょっと不潔なのに、

圧倒的に爽やかなこの感じ。

か、かわいい……!

 

因みにこの人は、仮面をなかばパンツみたいに

考えていて、どこへでも仮面を付けて出かける。

周囲の人々もその奇行にすっかり慣れている

んだけれど、さすがに大叔母の葬儀につけて

いった空色の中将面(悲しみを表現したつもり)

は、元軍人の叔父の鉄拳に叩き割られた。

 

襲い来るスイマーと怖い叔父以外の悩みは、

作業中常に棒付キャンディーを舐め続ける

悪習のせいで悪化の一途をたどる虫歯。

 

バグりちらかしてる。

 

 

町で噂の死相である。

か、かわいい……!