玉のようなキツネ石 | 道路脇の栃木県と接触して重軽傷を負い

道路脇の栃木県と接触して重軽傷を負い

見ろ! 人がゴミのようだ!!

 

【三題噺ガチャと年齢性別ダイスと

 パッションでキャラクターを作る!】

 

 

4人目!!

 

 

鄙びた田舎町/翡翠/欺く

44歳/男

 

 

姫川 玉風

(ひめかわ ぎょくふう)

 

「私は縄文の祈祷師だ。翡翠の勾玉を……」
嘘の才能に恵まれた姫川玉風(本名・意経/

おきつね)は9歳の時、学校をサボるために

朝の寝床で前世の記憶に錯乱したふりをした。

社会科見学の際、翡翠の産地であるその町の

郷土資料館で聞いた話を、想像力でアレンジした

ものだ。少しばかり体が弱かったこともあり、

良家育ちの鷹揚な両親はいとも簡単に欺かれ、

少年は以降“祈祷師憑き”として難なく学業を怠り

続け成人、労働を回避して偽霊能者となった。

ばかげたことに、今や鄙びた田舎町一の

有名人。今日も遠方からの相談者に妄言八百。
「ほら、産まれて転がっているだけで

有難がられる石もあるわけで」
 

 

会心の胡散臭さ!

ひょこひょこっとしとる!

 

「欺く」というワードが出た時点で、

詐欺師にしようと思っていたんだけど、

他のワードと絡めて練っていくうちに、

ほぼただの嘘つきの怠け者になった。

 

多分、高額な壺とかお札とかそういう類の

物を売ったりはしてなくて、それっぽい妄言を

吐いてお小遣い程度の相談料を貰ってるだけ。

なぜなら、彼の目的は金儲けではなく、できる

だけ怠惰で楽ちんな日々を送ることであり、

ヤバイことをするスリルなど不要な

ストレス以外の何物でもない。

そもそも家がお金持ちで両親が

甘いため、生活の心配はない。

でも、何もしていないというのはちょっと

格好がつかないから……というわけだな!

 

嘘をつくことへの罪悪感が乏しいという大問題は

あるものの、基本的に柔和な性格に加えて

「運の良いクズ」の自覚もあるため、

人当たりは極めて良く、時にはそこそこ

お客の相談を親身に聞いたりするし、

とにかく商売っ気が無いので、変に評判が良い。

そんなふうにだらだら続けるうちに、本人としては

不本意に知名度が上がってしまって、内心

困ったなぁ、と思っている……わけだな!

 

で、できもしない除霊の相談を受けたことから、

不可思議な事件に巻き込まれ、探偵まがいの

ことをする羽目になるという、そういう話だな!

 

……ひもといてるうちに、端々にシンパシーを

覚えてしまって、ゾゾゾゾゾッとしたぜ。

本質的に極めて近しいクズだった。

自分。ドンマイ。

 

そういうこともあり、この人物もかなり好き。

洋服の上に女物の袷の羽織を重ねる、

うさんくさかわいい着こなしなんか、

最高に最高。

 

 

 

それにしても立派な大珠だなぁ。高そう。