3日目のお話の前に、2日目ピラミッド観光のあとで、

夜「ナイル川ディナークルーズ」というものに行ったので

その話を少し。


ナイル川沿いに停泊している船のところまで

送迎車で送ってもらって、そこから乗船。


ジャイアンいわく、

「ディナーハ、オポンポヘーデース!」

オポンポヘー??・・・・? 

オポンポヘーってなに?エジプトの名物料理・・・?


と1分以上悩んだのですが、

ディナー会場へ入って解決。

オープンブッフェのことでした。(どうにかならないか、この発音・・・)


とっとと席を決めて、食べ物をとりにいく私。

ジャイアンもすかさず食事をとりにいく。


しかし、ランチのときもそうだったけども、

ガイドのジャイアンが当然のように私のテーブルで一緒に食事をする・・・。

もしかして、ぜんぶ私が払っているわけ・・・?


ここでハッと気が付く・・・。


ガイドの食事代も、飛行機代もなにもかも、

全部私持ちなんだ。

わーー。だからあんなに

旅行代が高かったのか・・・しまった・・・。


まあそのあたりは、

旅行の申し込み前に当然気づくべきだったので、

私が悪かったのですが、

なにも、毎食毎食、

私と一緒に向かい合わせで食べることはないのでは?

しかも同じ食事を。

どこか他で食べてきてよ。お金は払ってもいいからさ。


こういうのって、こういう旅行ではあたりまえなんでしょうか?

(わたしはいつもはどこへ行くにも貧乏ひとり旅なので、よくわかりません・・・)


わたしは自分のだんなでも、彼氏でもなく、

私の守備範囲を大きく外れた男性(タイプでないというくらいの意味)と、

毎食食事をともにしないといけないのですか・・・。とほほほほ。


しかも、この人、食べ方が汚い・・・・。

口の中に入るだけの食べ物をぎゅうぎゅうに詰め込んで、

くちゃくちゃくちゃと音をたてて咀嚼する、

噛むときに、口を閉じない。。。


エジプト人がみんなそういう食べ方をする

というわけではなくて、

ジャイアン特有の食べ方です。

おかげで、食欲がすっかり失せてしまった

デリケートなぼけりんなのでした。


そうこうしているうちに歌手が出てきて、

マイクで超大音量で、「カントリーロード」かなんか歌い始め、

ここは鬼怒川温泉かと思うほどのドンちゃん騒ぎが始まりました。


なにしろ、わたしらのテーブルから1メートルと離れていない場所に

巨大なスピーカが置かれていて、

音の振動で、テーブルのグラスの水がぶるぶる震えているくらいです。


耳がいたくて、これ以上そこにいられず、

ろくに食事もしないまま外に逃げだしました。


あとからジャイアンが追いかけてきたので

あんなところじゃ、うるさくて食事できないです。耳が痛い

と訴えたら、2階に席を移動してもらえたのですが、

そこではベリーダンスのショーの最中。


ぼけりんのすすめ-ベリーダンス

音楽はやはり大音量です・・・。

まあ、カントリーロードよりはましか・・・。


ここでジャイアンが「チョット、外デマスカ」というので、

2人でデッキにでる。


なんだかなーー、好きでもない(というかどちらかというと嫌な)人と

こういうシチュエーションってのは、

どういう態度をとったらいいかわからないなーー。


と思っていたら、

ジャイアンが自分の身の上話などを話しはじめる。(聞きたくないよ、そんなの)

日本の新潟大学から講師に呼ばれていることなど(絶対嘘だろ、この日本語力で)

いかに自分が日本に住みたいか、でもVISAをとるのが難しいか・・・などなど。


そして「ボケリンサンハ、Boy Friendイマスカ?」ときた。

なんなの、この話の流れは・・・。いやな予感。ゾゾゾゾゾ・・・。


ぞっとしたので、

「はい、私のHusbandは今、ロンドンにいるんです。

仕事が忙しいので、エジプトには一緒にこれなかったのですが、

私が一人でエジプトに行くのをとても心配していて・・・。

彼ったら、心配性なんです。

今、彼は政府関係の仕事をしているんですが・・・」

などなど嘘八百を並べてみました。

(ぜんぶ嘘です。ぼけりん42歳、独身です。だいたいロンドンで政府の仕事って・・・)


もともと、へんな目にあいたくなかったので、

「女性のガイド希望」を出していたのですが、

女性ガイドでシナイ山に登ったことのある人はいないので、

ということで男性になってしまった、

というあたりもジャイアンは承知しているはずなので、

この話はここでおわりになりました。ホッ。

馬鹿ヤロー、新潟大学に招かれるような人が

VISAとれないはずないだろーー?


そして、この最低なディナーのあと、

車でホテルまで送ってもらう際に、車が後から追突されたのです。

まずはドライバーさん同士のものすごい口げんか・・・・

その後、なんとその場で示談交渉(2人とも自分の上司と電話で話しながら示談交渉してます)。

追突したほうのドライバーがいくらかの現金をその場で私のドライバーさんに渡して交渉成立しちゃったようです。なんていう国なんだ、ここは。


事故のせいで、予定よりも1時間以上遅れて、夜23時過ぎにやっとホテル帰着。


明日、アブシンベル行きのため、朝4時集合だというのに・・・・。