沖縄米空軍の想い出-3 | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

続きです

私たちは国家予算を使って冗談を言って暇つぶしをしていたのではありません。
私たちは協同訓練の担当者だったわけで、
そんな仕事をするには互いの事を信じきれる下地というものが必要なのです。

別ブログにも書きましたが、北米人はパーソナル・タッチを作るのが上手です
パーソナル・タッチとは(←リンク)
「奥さんがどんな人か」だけでも、その人がどんな人か、つまり
「どんな人を伴侶にしたか」でその人の事が随分親しくて近しいものに感じられる。
【欧米のパーティーが同伴基本なのは「その人をより知ってもらう」為だと思う】

この人はスタイルの良いパイロットの女性を選ばずに、、、などと考える。
(もちろんナースとの違いの件はジョークです)

しかし同業者と夫婦というのはどんなものだろう。
共通の話題はあるだろうけれど、自分の家内がパイロットだったら緊張が解ける時間が無いように思う。夫婦で音楽家というのはどんなものか、とマリア・ラドエヴァさんが来日したとき聴き損ねたのを思い出した。


アメリカ人というのは「金儲け」が絡むと付き合うのに辟易するが
(資本主義の本家だから「儲けるのが最高善」だと考えているのである)
軍人のように私利私欲の無い滅私奉公型の職業の場合はアメリカ人のオープンなキャラクタがとてもうまく働いて、好感する。「自分の事を隠さず見せる」それが無いと一緒に命がけの仕事ができる筈が無い。本来はどんな仕事でも一緒に仕事するのに「隠し事」をするような人間とは上手く行かないものです。


米軍との協同訓練の現場で働いて、日本人が誰しもが思う疑問について彼らと話す機会があった。

その疑問とは
「アメリカ人は安保条約があるからと言って日本人の為に命を懸けてくれるのだろうか?」


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続く




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