パーソナル・タッチ | 言葉の宝石

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ティーンエイジの娘と話す時間の無かったお父さんが娘と日常に話したかった事をブログります(2011年9月から3年間限定)


personal touch です

日本語にしにくい英語の一つです

人としての個人的な暖かみのある触れ合い

のことです

北米人が得意です(米国とカナダのこと)

日本人はこれがとっても苦手です

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以前、初めてカナダに行ったとき、とても印象に残る事がありました

カルガリー(は、結構田舎町です)のスーパーに入ったとき
レジでクレジットカードを出しました

レジの女の子はカードのデザインをしげしげと見て
こう言いました

「どこから来たんですか?」
※英語には「敬語」という語群が無いので誰にでもこう言います

珍しいカードだったからでしょう

「Tokyoです」

というと

「また? 日本の人はみんな東京からって言うの」

というので

「東京には1300万人もいるからね、確率は高いよね」

というと

「道理ね!(That makes sense.)」

と言いました。


わずか12,3秒の会話でしたが、
それまで一生暮らして来た日本で
レジの子とそんな会話をした経験が皆無なので
とっても印象に残りました

興味を持ったことはすぐ口に出して相手に聞いてしまう

人間味があって、とても好感しました。
なにも失礼じゃないし
お金がかかる事でもないし
多分二度と会う事が無い人間同士が会話をして触れ合った

☆好きになった訳ではありません 念のためニコニコ


人間、自分に興味を持たれる事は悪い気がしないものなのですね
気がつきました(日本ではまず経験しないことです)

これを personal touch と言います


日本の接客業界でこれをマニュアル化しようとしても
日本では根本的に無理だと思う

■ 日本は他人との会話は必ず上下関係でしかできませんから
■ パーソナルな経験というのは必ず平等な人間関係からしか生まれないものです

「お客様の帽子、素敵ですね」

といきなりレジの人に言われても、違和感100%ではありませんか?

書いていて思い出しましたが、

以前、成田空港の出発ターミナルを歩いていて
家内の帽子を見た客室乗務員の女の子が
すれ違い様に
「その帽子素敵ね」
と言いました。

もちろん、日本人ではありません。

家内は言いました

「ボーイフレンドがプレゼントしてくれたの」

(これは自慢しているのではない)
(これが personal touch です)


日本人同士では有り得ない会話ではないでしょうか


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ブルガリアのオペラ歌手に
マリア・ラドエヴァさんというソプラノがいます
9月に日本に来ました

友達の友達なので、群馬までコンサートを聴きに行きました
(直接会った事はありません)


Maria Radoeva
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ソプラノ歌手



とても良かったのでメールを書いて誉めました
後日、FM放送で流れたので群馬まで行って録音してきました
彼女に録音を送りました


好意を喜んで受け取ってくれた

知り合って2ヶ月しか経ちませんが

「今度ロンドンでヴエルディのレクイエムのオーディションに呼ばれた」
「どうしよう」

とかなんとかメールをくれます

ときどき二人で大笑いするような話しもします


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歳は親子ほど違うけれど、

パーソナル・タッチがあります。


これが、会った事もない日本人だったらこうできるか?

何度も会っても、日本人ではこうできません。





特に結論ありません。







追記:澤村翔子に「でっかくテーマ出すくせに話がまとめられないあたり。」とmixiで隠れて侮辱されていましたが、これはあなたについての話しですから。わざとボカしたのに分かりませんでしたか。(2012.11.25)






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