詐欺の手口/国内版-1 | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

私が被害にあった詐欺の国内版です

さすがに、日本人は手が込んでいます


■ 駅前の静岡メロン2個500円詐欺

千葉に住んでいた時です
ある駅前で、
荷台に大きなメロンを山盛りにした屋根のある軽トラックが停まっていました

大きな紙に「メロン2個500円」と書いてあります

メロンは黄色や白、緑の、大きなものばかりです

軽トラックは静岡ナンバーでした


誰が見ても、

これは静岡の農家から直産品を売りに来ている、と見えるでしょう



「二個ください」

「はい、どれにしますか?」


ここが詐欺の始まりです


「これ」と黄色の大きいのを指差しました

身体のデカイお兄さんは「これはあちらになります」
と、
荷台の奥の上の方を指差しました
荷台の周りには暖簾がぐるりと張り巡らされ、
なにか紙が貼ってあるけれどよく見えません

そこに、運転席の方からかなり年配の、青果市場の帽子をかぶった小柄なおじさんが出てきて
愛想良く、にこやかにお辞儀しました

そっちに気を取られていると、メロンの包みが差し出されました

500円玉を差し出そうとする機先を制して

「1800円です」

と言いました。






「500円じゃないの?」


「500円はこちらになります」
荷台の端の方に、小さくしなびた林檎くらいのものが2個、置いてありました。

そんなもの、500円の価値はありません


ここまでで、この売り手は
「どれにしますか」で、相手に意思確認しています
「これはあちらになります」で、相手に説明しています
 改めて見るとその張り紙には値段が小さく、見にくく、書いてありました


冷静にこれを読んでいると、なんだかその場で買うのをやめればいいじゃないか
と思いますが
眼の前に丁寧に包まれたものを突き出され、

「あなたは自分でこれを買うと言ったじゃないか」
「途中で説明もしたじゃないか」

という圧力を無言のうちにかけられると
ロスアンジェルス空港と同じ状況になるわけです



これは、ちゃんと状況を考えてシナリオを作って実施しているのです
計画的な詐欺
シナリオに乗ってしまうと、出口はすぐには見つかりません


善良そうなジジイも共犯。

たいしたものです



※出したくないお金は出さなくて良い

と、お子さんに教育してやって下さい

これは全世界共通です




【続く】




こんなメロンだった
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