タマゴご飯【新テーマ『世界はこうなっている』】 | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

あたらしいテーマを作りました


『世界はこうなっている』



自分の見聞から物事の真実を導き出して
書く予定です


第一回 タマゴご飯

生タマゴは栄養の王様です。完全食品とも言われます。
それもそのはず。
ヒヨコはこれだけで孵化するのですから充分な栄養が含まれているに違いありません。
子供の頃からタマゴ御飯に馴染んだ日本人にとって、
タマゴを生で食する事になんの抵抗もありません。

ところが、です。

この世界広しと言えど、タマゴを生で食するのは私の知る限り日本と韓国とドイツだけです。

欧米人はタマゴを生では決して食べません。

何故か?

理由は「気持ち悪いから」とか「慣れていないから」とか「そういう料理が無いから」
・・・ではありません!

タマゴを生で食べないその理由はただひとつ。
曰く「サルモネラ菌がいるから」なんだそうです。(※これは誤解です)

サルモネラ菌がどういうものか、
はインターネットで検索していただくとして、
とにかくこれにあたったらひどい食中毒症状で入院騒ぎになることは間違いありません。


中国に来た時、
中国の人は生タマゴを食べるか?と尋ねてみましたが、
食べると答えた人はついにいませんでした。

理由は「不潔だから」でした。

私の中国語の理解はまだ不十分だったので、
もしかすると「不浄だから」という意味の人もいたかもしれません。

いずれにしても、食に関してなんでもあると思っていた中国でも生タマゴは食べないようなのです。
 (「いや、食べている!」という情報をお持ちの方は是非メイルください) 

上海の日本人に人気の食品店に電話して問い合わせた時も、
「ウチのタマゴはナマデタベラレマス」と中国人の人が日本語で説明してくれました。
生で食べられそうなタマゴをたくさんの日本人が探しているという証左だなと思いました。


それじゃ、みなさん疑問が残るでしょう。「日本のタマゴにはサルモネラ菌がいないのか?」と。


日本国外で暮らす日本人には、
現地で求めたタマゴを生で食して良いものかどうか、
あるいは「タマゴご飯が食べたい」という子供にタマゴご飯を食べさせて良いものかどうか、
正しい情報が得られずに困っている方がたくさんいらっしゃるようです。

「生で食べられるタマゴ」を探し求め、
「あそこは日本人がよく買っているから大丈夫らしい」
という不確かながらも希望のともし火を追いかけて買い物に出かけ、
食中毒になったという話を聞かない、という実績が続くと
「あそこのタマゴは大丈夫」
という口コミが広がります。


果たしてタマゴが安心して生で食べられるのは日本だけの事情なのでしょうか。


実はそうではありません。
タマゴの中には、サルモネラ菌もいないし、もともと菌は一切いないのだそうです。

『卵自身は無菌状態で製造されます。でないと生物の増殖は不可能です。』【生物学専門の知人談】


タマゴは産道を通るときから雑菌が付着するが、
タマゴの殻は細菌の侵入に対しては非常に強くできており、
中味は幾重にも守られているので雑菌がタマゴの中に入る事は無い。
もともと無菌だから、日にちが経ったタマゴが菌の増殖によって腐敗するということも無い。
すなわち、古いタマゴは食中毒の危険が高まる、というのはどこの国でも有り得ない事なのです。


そもそもタマゴは保存食でした。
藁に一個一個くるんで数珠つなぎに吊るしてあるのを見た事が有りませんか。
昔はタマゴは乾物屋で売っていました。
問屋はタマゴが品薄になる時期まで何ヶ月も寝かしていたそうです。


一方、殻は衝撃には弱い。
そうでないとヒヨコが殻から出て来れません。
タマゴが腐るのは、殻にヒビがあってそこから雑菌が侵入する場合以外に原因は考えられません。


養鶏家の篠原一郎さんは私の疑問にこう答えて下さいました。

『先ず健康な卵は無菌であることを人間に例えれば、
私達は医者でなくても一般常識として
胎児を抱えたお母さんの子宮の中は全くの無菌状態であることを知って居ます。
もしそこに血液をとおして菌が入り込むと、
菌血症や敗血症といった母体と胎児にとって重篤な状態になることも教えられて居ます。
正常な卵の中は、健康なお母さんの子宮の中とまったく同じで幾重にも厳重にガードされて居ます。

私の50年の経験のなかで
殻に傷のない正常な卵を完全なかたちで保存しておいて腐った例を知りません。

しかしながら、殻に傷があったり湿った地面に放置した卵は時間を経て腐ってしまいます。
これは殻をとおして腐敗菌が侵入したからでサルモネラなどが混じっているかもしれません。
要するに母体である鶏の健康に留意し糞の付着や湿気を防ぎ、
殻の傷の有無を調べた健全な卵は、
きちんと保存すればお母さんの胎内と同じくらい安全な筈なのです。』


篠原さんはこんなホームページをお持ちです。●●●篠原養鶏場 HomePage●●●

健康なタマゴは絶対腐らず干からびるだけ、とか
地面に放し飼いよりケージの方が清潔、とか
日本のタマゴは出荷時に洗ってある、など、
面白い記事がたくさん読めます。

中国にはピータンがありますね。
これはタマゴを殻のままニヶ月ほど泥の中に寝かして作るそうです。
タマゴは古いとみんな腐るものなら、ピータンは存在しません。
タマゴの中にサルモネラ菌がいる、というのも無知なる誤解です。



タマゴは世界中どこでも安全な食べ物です。

ヒビが無い事を確かめ、
殻を洗ってから割り、
割ったらすぐに食べる。


『その限りにおいては生卵は自然の摂理から云っても一番安全な食物であると信じています。』【篠原一郎さん談】

私もこの事を調べて以来、
世界の何処にいても心置きなく子供にタマゴご飯を食べさせてやれるようになりました。
タマゴご飯を食べている時の子供はみんな笑顔です。



タマゴご飯は世界の人気食だい
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