13. 日本とドイツ 生活の質の違い/アウトバーン-2 | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます


その速度制限の自由を保障するため、完璧と言える程の仕組みが揃っている。

まず、道路標識が巨大である。

日本なら家族3人が生活できるくらいの広さの看板を使って行き先を表示してあり、
時速300キロでも「読めなかった」とは言わせない迫力を持っている。

そして分岐があるときには全車線を横断する幅を持つ行き先表示がまず2キロ手前で頭上に現われ、
同じものが再び1キロ手前に現われ、
行き先を変更する車は当然「右」から出て行くので右は減速、左は高速、と、
交通の流れが邪魔されない。

出口の手前では500 メートル前に距離標識が現われ、
その次に300メートル標識が現われ、
あとは200メートル標識
100メートル標識と続き、
その他にドイツ中の道路全線にある50メートル間隔標識がある。


これで「出口までの距離が分からずに通り過ぎた」とか「減速しそこなった」とかは言わせない。


その上、更にすべての出口には通し番号が併記されており、
番号で数える事によりあと目的地までいくつ、というのが常に分かるようになっている。

これは便利だ。

昔、日本で仕事している時に、
同僚が開通したばかりの高速道を車で走っていて出口が分からず、
会社に「今○○という地名を過ぎたんだが、
私の行くところはここより先かそれとももう過ぎてしまったのか?」

と携帯電話で聞いてきた事がある。
アウトバーンではそんな事は起きない。


ガソリンスタンドの表示も素晴らしい。

すべてのガソリンスタンド表示に、
「あと○キロメートルでスタンド、その次は更に○キロ」と書いてある。

これで、ここでガソリンを補給するか次まで進むかを判断できる。

因みに、もう知らない人はいないだろうが、
ドイツのガソリンスタンドは基本的にセルフサービスである。

つまり、「何でも自分で考えて行なう」のが基本なのである。

アウトバーンを走っただけでもこの国の姿のヒントがたくさん得られる。

アウトバーンを成立させているものは簡単に他国に真似のできるものではないだろう。



【まだ続く】


良い写真がありません 済みません
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しかしこの巨大さは分かるでしょう
日本なら家族3人が生活できるくらいの広さの看板を使って行き先を表示してあり、
時速300キロでも「読めなかった」とは言わせない迫力を持っている




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