9. 子供を持って思う事/ 新しい日本人たち | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

■ 新しい日本人たち

国際結婚の家族が集まる家庭パーティに何度か出かけた。
そこには子供たちもたくさんやってくる。

その子供たちと話してみると、
二つの事で私には刺激的だった。


ひとつは、
大人と対等にものを喋るということ。

私とは親子の年の差があっても対等という態度。
人間は平等という思想を持っているようだ。

二つ目は、
見かけが外国人なのに名前が和風。
その逆もある。

目鼻くっきりの女の子が順子。
まったく日本人的風貌の男の子がフィリップ。
そして英語で会話している。


みんな日本人だ。
新しい日本人像だなぁ、と思った。



このとき、私は大変な過ちをした。
見かけが外国人だからと英語で話しかけたら通じない子がいたのである。


当たり前だった。
アメリカ人でも英国人でもないからだ。
【彼らは日本人である】


息子が保育園に行くようになり、
年長の子から『英語で喋ってみて』と言われているのを見て憤慨したりしたが、
実は私も同じ過ちをしていたのである。


日本の学校はどうか、と聞いてみた。
イジメを経験している子は多い。

何が嫌い?と聞いてみた時に一人の子が言った答えが忘れられない。

"I feel very sad that people here can not express themselves fully."
(自分を表現することを抑えられること)


この子は9歳だったと思う。

日本の教育でミックスの子供がのびのび個性を延ばせるだろうか、
という疑問がおさまらなくなった。

小さな(小さくないかもしれないが)話題としてはこういうのもあった。

「小学校に入るときピアスをしていてはいけないと言われた。
 私は好きでしているのに、
 どうしていけないのか」


もちろん、説明など誰もしてくれなかった(できない・しない)。
ここは日本だもの。

学校は彼女の為に大混乱になった、と母親が言っていた。



【続く】




 日本の美 晩秋 2011
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