8. 日本の病院/ 番外編-2 | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

■ 番外編-2

友人の話しです。

『私が、ウィーンから一時帰国したときのことですが、
 ウィーンで受けた治療を日本で継続、
 またはもう一度日本で診てもらった上で新たに治療を受けたかったので、
 ウィーンの医者の判断、治療方法、投与された薬の名前を日本の医者に説明しました。

 私としては、自分の症状だけでなく、ウィーンでの治療のこと、
 薬の飲みあわせや乱用を避けるために、説明するのは当然だと思ったのですが、
 日本の医者の反応は、
 『ふん、何もわからないくせに、生意気な』というもので、
 『君の病気はその病名ではない』のひとこと。

 心配していた病気ではないと言われたものの、
 その医者の言動にものすごく傷つき落ち込んだ経験があります。
 もちろん、その医者には、2度と行きませんでした。

 別の違う医者、アメリカで勉強されたドクター、に診てもらい、
 そこでは『今までのこと詳しく話してください』と言われ、
 ウィーンで投与された薬名や注射の内容の紙も見せたところ、
 『オーストリアではここまで詳しく言うんですか・・?』
 と反対にびっくりされました。

 (これは、私が念のためウィーンでお願いして書いてもらったものでしたが)

  その医者は、納得するまで説明してくれ、毎回暖かい励ましの言葉をかけてくださり、
 本当にほっとし、心底救われたような気になったのをよく覚えています。

 前述の嫌な医者のことは、しばらく忘れていたのですが、
 なんだかまた苦~いものを思い出してしまいました。

 権力を誇示したい医者も、一度自分で患者の立場になってみて、
 自分が患者で不安な気持ちでいるときに、医者が親身になって説明してくれ、
 温かい言葉をかけてもらえたら、どれだけほっとするか、考えてみて欲しいものです。
 そしてこのほっとした気持ちや、医者との信頼感が、
 病気や怪我へいい影響をもたらすことにも、気がついて欲しいです。』




 美しい日本 晩秋

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