8. 日本の病院/ 日本の名医 | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

■ 日本の名医

良い医者を選ぶ必要がある、
という話をよく聞くが
良い医者を見つけるのは難しい事である。

私は家内が流産した後、
肋骨を折る事故に遭い、
初めて入院というものを経験した。

現場近くの病院に10 日ほど入院したのち、
千葉県の自宅に戻り、
地元の総合病院に通院することになった。

その日は入り口のドアに「日本の名医○人」という週刊誌の記事のコピーが貼ってある先生にあたった。

家内と二人で入室すると、
レントゲン写真を袋から出しながら
「あなたは外へ出てください」
と家内に向かって唐突に言う。

私たちは英語で
「どういうことだろう」と話したが、
とりあえず言うとおりにしよう、と言う事で家内は外に出た。


医者は米留経験があるようで、私たちの会話が分かり、こう言った。

「説明は本人にしかしないんです。アメリカでもそうだったでしょう?」

外国人はすべてアメリカ人だと思うのもよくある事だ。
英語ができて外国人を連れていると外国で生活していたと思われるのもよくある事である。

「私はアメリカに住んだ事はないので知りません」
(私は海外生活の経験が無かった)

アメリカでは、奥さんに骨折の状況を説明しないものなのか。
家内はそんな事はない、と言う。(家内はアメリカ人では無いが)

家内はこういう仕打ちは日本でよく経験する、と言う。
オーソリティを必要もないのにやたらに顕示する人がいる、と。
この人が名医なんて、と思い、やるせない気持ちになった。

米留して何を学んだのだろう。
米留したことで余計に患者の扱いを間違えるようになったのなら本末転倒である。
病院の院長宛にこのことを手紙で書いた。
二度とその医者にはかからなかった。


【続く】



 横浜市都筑区 2011.12.15
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