ボケニゲ星人の隠れ家

ボケニゲ星人の隠れ家

ボケニゲ星人が地球に来た目的は「日本ボケニゲ計画」の遂行です。
その全貌は徐々に明らかに……

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宇宙人は何かと誤解されやすいので、「なるべく目立たないようにひっそり生活するように」と上からも言われてます。
だから「トラブルを起こす」なんてとんでもないことなのです。

たとえば、牛丼をテイクアウトして家に帰ってフタを開けたら牛肉がほとんどなく、「ほぼタマネギ丼」だったとしても、店に戻って文句を言ったりしてはいけません。
普通の人間ならクレーマー扱いされるだけで済むでしょう。
でも、宇宙人が怒ると「お、殺すの? 地球人殺すの? 侵略?」と言われてしまうのです。

だから黙って涙の塩味をタマネギの甘みで中和して平らげるしかありません。
しかし、そんな忍耐強い宇宙人でも、時にはムカッとすることがあります。

たとえば年下の人間の無礼な態度とかです。
いや、一歳か二歳違いならツレ感覚でもいいですよ。
でも一回りどころか二回り以上も下の後輩が、いつもタメ口というのは問題です。
本当にどっちがパイセンか分からなくなります。

先日、たまりかねて「なぁ、俺がいくつか知ってる?」と訊いてみたのです。
するとヘラヘラしながら「えー、どうせ10万50歳とか言うんでしょ?」と答えたのです。

俺は悪魔か!」と思わず突っ込みそうになりましたよ。
自分、ボケだから突っ込みませんでしたが。
 
実年齢に10万歳をプラスするというのは、「悪魔社会の慣習」。
つまり日本人にとっての「数え年」みたいなものです。
ボケニゲ星にはそんな慣習はありません。
てゆーか、それ以前に「悪魔と宇宙人を一緒にするな」って話ですわ。
 
ただ、ボケニゲ星にも日本と同じような「干支」があります。
ちなみに自分は「アルマジロ年」です。
辛いことがあっても、ひたすら黙って耐える」という性格なのですが、よく似た性格の「ダンゴムシ年」の人とは相性が悪いのです。
ケンカをすると、お互いに自分の殻に閉じこもってしまい、何日も丸くなったまま動かないからです。
球体が二つ並んでいるようなものです。

 
……結局、後輩の態度を改めさせることはできませんでした。
でも、近所の神社を通りかかるたびに願掛けしています。
どうかあいつを蝋人形にしてください」って。

え、「悪魔と神を一緒にするな」って?
でも、悪魔にできることなら神様にもできるでしょ。きっと。