コウモリのいた夕焼け
子どもの頃は夕方遅くまで外で遊んでいたりして、「ごはんよお」なんて母に呼ばれて家に入っていた。
その頃はうちの近所にもまだ原っぱがあって、夕方になるとそこにコウモリが飛んでいたりして。
「血を吸われるから逃げろ」なんて子ども同士で言い合って逃げたりしてたっけ。
そんなわけで私の思い出の夕焼け空には、コウモリのシルエットが張り付いていたりする。
町の景色はもはやすっかり変わってしまっていて、コウモリのいた原っぱももうなくなってしまった。
あのコウモリたちはどこへ行ってしまったのだろう。
ちゃんと別の住みかを見つけられたのだろうか。
ただ夕焼け空だけが、昔と同じにそこにある。
その表情は夕陽や雲の様子でいつも変わるのだけど。
