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 一人暮らし楽しく生きる必要な「お金」「住まい」「メンタル」を整える方法

介護ポストセブン から


 65才以上のひとり暮らしが男女ともに増加傾向にあるという。誰しもが「おひとりさま」になる可能性が高まるいま、「寂しくて死んでしまいそう」と泣き暮らすよりも「あぁ、ひとりでよかった」と楽しく生きたい。

自分らしく、心地よくおひとりさまを生き抜く方法を専門家に聞いた。






◆幸せなおひとりさま生活に必要な3本柱

 女性の平均寿命が男性よりも長い現代において、たとえいまパートナーがいたとしても、人生の最期はひとりで過ごすことになる可能性は大いにある。

「にもかかわらずほとんどの女性は『そのときになったら考えよう』と特に準備をせず、その日を迎えることになります。しかし“そのときになれば、何とかなる”という考えは大間違いです。

高齢になるほど判断力や体力が落ち、考えて行動することが難しくなる。その状態からひとり暮らしを始めれば、生きていくのが精一杯で、充実や幸せとはほど遠い生活になる。

できれば50代から老後にひとりで暮らすシミュレーションを始めるべきです」(OAG司法書士法人代表・太田垣章子さん)

 昨今は、熟年離婚も増えている。厚生労働省の発表によれば、2020年に離婚した夫婦のうち20年以上同居した熟年離婚の割合は21.5%。統計のある1947年以降で過去最高を記録した。

 離婚カウンセラー・岡野あつこさんが指摘する。

「女性が地位をつけてきたし、がまんして婚姻を継続する時代じゃなくなったのだと思います。実際に相談に来る人も増えていますが、

彼女たちにアドバイスしているのは生活するための経済力と住まい、あとはひとりでやっていけるだけの強いメンタルを持つことです。

具体的には引っ越し費用も鑑みて200万円くらいは貯金を持ち、メンタルケアのために友達を作ることが挙げられる。『お金』『家』『心』の3本柱が大切です」



◆幸せなおひとりさまを作る「3つの柱」


◆新たに仕事を探して生活の基盤を作る

 介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんも「老後はやっぱりお金が大切です」と言い添える。年金や貯金を精査し、そして新たに仕事を始めることが生活の基盤を作る。

「いまのシニアやその予備軍は専業主婦が多い世代で、年金の受給額が男性よりも少ない。夫に先立たれたおひとりさまの場合は遺族年金がもらえますが、

それまでの半分以下になるケースが多く、年金だけに頼って暮らそうとすると生活が厳しくなります。だから夫の死後、いくら年金をもらえるかを把握して、どうやりくりすればいいか想定しておくことがとても大切です。

その上でできるだけ早い段階でパートやアルバイトを始めて、少しでも老後資金を増やすことが求められる。シルバーセンターに登録して仕事を探すのも手です」

 太田さんの知人の女性は75才で介護主任者に必要な資格を取り、週2回、介護施設で働いているという。

「超高齢社会で、介護施設の仕事は年齢を問わずに求人がある。配膳や事務など肉体的な負担が少ない業務もあり、高齢のスタッフの方が話が合うからと入居者に喜ばれる傾向があります。

年をとっても働くことを見越して、介護関係の資格を取ることもおすすめです」(太田さん)






●「保険」には注意したい。

「おひとりさまになっても生命保険や認知症保険の保険料を払い続ける人がいますが、実際に入院したり認知症を発症したときのことを想像してみてほしい。

<strong>多くの場合、重病や認知症になると本人が申請や受け取りができない状態になってしまう。</strong>

誰が申請し、誰が使い、誰が管理するかまで考えて、場合によっては保険を解約し、<strong>その分のお金を貯金に回した方がいいです(太田垣さん)

 大切なお金の大部分を費やすことになる住居についても一考の余地がある。終の住処コンサルタントの田中聡さんは、

特に女性のひとり暮らしの場合はどんな場所に住むかによって生活の質が大きく左右されると話す。

「最期まで暮らしやすいようにお風呂場に手すりをつけたり、詐欺や強盗などあらゆる犯罪が増えているいま、防犯カメラをしっかりつけるなどハード面を充実させることは大前提です。

 それと同じくらい重視したいのは、どこにどうやって住むかで自分らしさを演出すること。

あらゆる情報やモノが手に入る時代ですから、例えば家具やインテリアを自分好みにすれば、老後をストレスなく過ごせます。

映画が趣味ならば寝室に大きなプロジェクターを設置してもいい。そうした“自分らしさの演出”においてお手本となるのが瀬戸内寂聴さん。

彼女は大正から昭和初期の家具や建材を集めて、幼少期の思い出をそのまま実現したような小さな終の住処づくりをしていました。

単に“老いた体にとって住みやすい場所”を作るのではなく、“自分らしく生きられる場所”を生み出し、そこで最期を迎えられるのは極めて理想的です」



◆ひとり暮らしの「終の住処」リフォームの注意点


●集団生活を選び楽しく暮らす人も

 完全なひとり暮らしに孤独を感じるならば、自分がストレスを感じない範囲で集団生活を送るのもいい。

田中さんが知る80代半ばの女性は若い頃に離婚してからずっとひとりで暮らし、いまは高齢者専用のマンションで老後を過ごしているという。

「若い頃から自分のやりたいことを続け、マイペースで生きてきた人が集まるマンションだと聞きます。建物のなかに共同浴場があり、そこでのコミュニケーションが楽しいと彼女は話していました。

同世代の仲間に囲まれて、80代半ばでも生き生きと過ごしています」(田中さん)

問は言っても・・・一人暮らしが長く続くと・・・、我儘になり・・・、共同集団生活のできない人もいる。 

年老いて生活費に困りそうな、年金が少ない女性は、一人暮らしの男性で、年金が、まあまあのある人を見つけ・・・、、この人ならばと・・・、お付き合いも考えて・・・、

私は、食事のお世話をしますが・・・、相手の男性には・・・、生活費を出してくださいと・・・、言った感じで・・・・、共同生活をするのも一つの手です。

高齢男性の一人暮らしは、孤独死が多いい。 若い時から、このようにならないための、準備が必要です。



◆おひとりさまに備えて知っておくべきサービス


●終の棲家の選択肢は「自宅か施設」

 終の住処の選択肢は大きく分けて自宅と施設になる。

「特に高齢者は環境の変化が心身に大きく影響するので、元気なうちは住み慣れた自宅で過ごしたいと望む人が圧倒的多数。懇意にしているかかりつけ医がいるなら、余計に離れない方がいいですね。

自宅で過ごす場合は将来の介護に備えて、介護保険や民間の介護サービスでどんなケアが受けられるかについて調べておくことも必要です。健康面や家庭の事情で施設を選ぶ場合は必ず見学を。

 その際におすすめの質問は『人づきあいで不安があるけれど大丈夫でしょうか』というもの。『うちはトラブルがありません』と断言する施設は信用できません。

相手が正直に『トラブルはあります』と答えたら、『どう解決していますか』と重ねて尋ね、その施設のトラブル処理能力を測りましょう」(太田さん)





●教えてくれた人

岡野あつこさん/離婚カウンセラー、太田差惠子さん/介護・暮らしジャーナリスト、太田垣章子さん/OAG司法書士法人代表、田中聡さん/終の住処コンサルタント

文/池田道大 取材/小山内麗香、桜田容子、田村菜津季、戸田梨恵、辻本幸路、平田淳、三好洋輝 写真/pixta

※女性セブン2023年5月11・18日号


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◇相談窓口

・#いのちSOS

 「生きることに疲れた」などの思いを専門の相談員が受け止め、一緒に支援策を考えます。

 0120・061・338=フリーダイヤル。月・木、金曜は24時間。火・水・土・日曜は午前6時~翌午前0時


・いのちの電話

 さまざまな困難に直面し、自殺を考えている人のための相談窓口です。研修を受けたボランティアが対応します。

 0570・783・556=ナビダイヤル。午前10時~午後10時。

 0120・783・556=フリーダイヤル。午後4時~同9時。毎月10日は午前8時~11日午前8時、IP電話は03-6634-7830(有料)まで。

・まもろうよ こころ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/)

 さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。