風邪の功名(その1) | ぼくの秘密日記

風邪の功名(その1)

相変わらず寝込んでいる。
咳は止まらず、先ほどはTVでサッカーを観ていて選手にツッコミをいれたが声がかすれてでないことに驚いてしまった。
的確なアドバイスも選手に届かなかったのは残念である。

しかし、左耳は中耳炎だし、風邪で咳は止まらず声もでず、更にはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を弾きこなすこともできない。
病気がワタシに悪影響を与えている。
病気さえしていなければ、ラフマニノフを弾いてみようなどとは思いもしないはずである。

しかし、病気になると辛いことばかりかと言えば、そうでもない。
普段、休日に昼間からベッドで丸くなっていると、「いい歳した大人が惰眠をむさぼっている」と陰口を叩かれるが、これが病気だというだけで「暖かくしてゆっくり休んでね」と寝ることが正当化される。
また、声がでないことはくだらないことや意味のない発言をして品位を落とすこともないし、ワタシが音痴であることがばれる心配もない。
音痴と言えば、幼少の頃、ご機嫌で歌ったワタシは母から「何をうなっているの」と尋ねられ傷ついたことがある。
いまなら母にうなり声がなにかを聴かれても「モーツァルトのオペラ『魔笛』だよ。知らなかった?」と切り返すだろう。
ワタシの母は、オペラとは歌手がうなるものだと思っているからだ。(続く)