ワタシは死を恐れているか(その2) | ぼくの秘密日記

ワタシは死を恐れているか(その2)

貯金や年金も必要ないし、来週以降のカレンダーも不要だ。
更には定期券も無駄になるし、来週発表の宝くじも意味をなさない。
健康になる必要がないので、ダイエットも筋トレもいらなくなる。
会社に提出する今年度の目標も、欠勤届の仮病の言い訳も全て不要だ。

しかし、実際には死期を把握していないので、ワタシを含めた人間は、継続して生きる前提として様々な準備や犠牲を払っている。


死ぬことを恐れながら、死ぬことを忘れ、更にはいつ死ぬかわからないと言って無茶をする、人間とは不思議な生き物である。

年金を積み立てて30年後にくる老後を気にしつつ、大酒を呑み、タバコを吸い、脂っこいものを食べて、長期ローンを組んでその支払で悩んでいる。

更には「あなたが死んだら生きていけない」と、前提つきで生きていることをアピールする者さえいる始末だ。

もう少し崇高な気持ちで生きられないものか。

戦場で兵士が書いた遺書をみてみるがいい。
死に直面した人間は、普通は自分が助かることを考えるが、遺書だけは自分は死ぬことを前提にした上で、自分よりも他人を中心に考えて書いてあるのだ。

ワタシもワタシの遺書の文面を考えた。

アレ?
…ワタシには残す遺産も残るワイフもなかった。

嗚呼あせるワタシはまだ、死ぬには早い。