ベルトのない生活 | ぼくの秘密日記

ベルトのない生活

会社に行くのに、シャツを着てズボンをはく。
ベルトをしっかり通して、ネクタイを絞める。

我ながら完璧だ。
どこをどうみても、貧相なサラリーマンが日本舞踊をしているようには見えない。
しかし、ワタシはどうも鏡写りが悪い。
鏡を見るたびにその思いを強くする。
鏡もいろいろ変えてはみたが、未だにワタシのあるべき姿を写す鏡にはであっていない。
仕方がないので、最近は鏡の代わりに壁にブラッド・ピットの写真を貼って毎日その前で、身だしなみを整えている。

玄関に行ったところで、革靴が汚れていることに気がついた。
靴ズミをつけ、ようとしゃがんだところ、スポンとベルトが腹の上で左右に弾けるのを体感した。

ふぅ。
立ち上がってベルトを調べると、なぜかバックルはちゃんとベルトの穴を通っているが、バックルがかんでいるはずのベルトの帯が外れている。
結果、ズボンの右側のベルト通しにバックル付きのベルトの端がぶら下がり、左側のベルト通しにはベルトの端が革だけになってプランとぶらさがっていた。

この状態だが、なぜかズボンは下がらない。
万有引力が働いていないのかと思ったが、ズボンがしっかり腹周りにフィットしていることが理由のようだ。

ベルトも毎日しているとベルト要らずの体型になるらしい。
腹の表面張力が鍛えられるからだろうか。