金八先生 シゲル回 感想まとめ | うまし うまし と うつくしいもの を 咀嚼したい

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三浦涼介さんを応援しています。
舞台の感想や出演作の考察など……と思っていましたが、ほぼツイッターのまとめになってます。
https://twitter.com/Feuervogelove

2014年10月31日
「アートや音楽なら、男女の性別は関係ない。本当の自分を追求していける」っていうシゲルの台詞、なんというか、これを若き日の三浦さんが言ったんだなっていうのが、なんというか、もう。

2014年11月7日
今から「金八先生」第6シリーズに登場した、GID(性同一性障害・性別違和)でMtF(Male to Female=男性から女性になりたい人)のシゲル(演:三浦涼介)についてのツイートを連投します。
うるさかったらミュートで。なんならリムーブでもブロックでも。

金八のシゲルについて① MtFだけど一人称は「僕」だし、「シゲルって言ってくれ」って自分の男性名も否定しないし、ろくに女装もしてなくて、「ちょっとオシャレな男の子」程度の言葉遣いとファッションなんだよね。もっと”わかりやすく”見せるのかと思ってたけど、不思議な設定。

金八シゲル②そして、言葉遣いとファッションだけなら「オシャレ男子」でしかないのに、ちゃんと女の子を感じさせる三浦さんも不思議な子。「ボーイッシュな美少女」にも見える。かわいいお顔はもちろんだけど、発声や話し方の抑揚、表情や仕草で、そう見せてるんだろうね。ああ、かわいい。

金八シゲル③MtFのシゲルの台詞を、あんな男の子っぽくも演じられる言葉遣いで書いた脚本家さん、すごい。もっとイカニモな言葉遣いにして、演技や人物造形をコントロールしようとは思わなかったのかな。その辺は監督や役者を信頼してたってことなんだろうか。取材もしっかりしたんだろうなぁ。

シゲル④言葉遣いと服装の参考として。右、女子!って指輪じゃないよね。このささいな1カットからも、シゲルは僕は女の子!もっと女の子っぽくならなきゃ!って思いつめてる訳じゃなく、ホントにただ美しいものが好きなだけなんだろうなと感じられる。


⑤〜⑨は余談のため省略

金八⑩本当に「金八先生」で取り上げられた頃から、性同一性障害に対する一般の理解ってすごく進んだ。テレビでの扱われ方もかなり変わった。
一方で同性愛についての理解は追いついていなかったために「同性が好き=性同一性障害」みたいな誤解も増えた。

金八⑪その後、NHKのハートネットTVでLGBTなどが取り上げられたことや、ネットなどで心ある人が発信し続けたことで、そういう状況もずいぶん変わったと思う。
社会って、変わるんだよなぁ。

金八シゲル⑫シゲルの十年後、二十年後が見てみたいな、と思った。(杏+栗山千明+桐島かれん+オノ・ヨーコ)を5か6で割ってw穏やか方面に寄せたみたいな、物静かだけど芯があって突拍子もない面白い美人になってそう。(敬称略)(あ、三浦さん成分が入ってないwww)

金八シゲル⑬シゲル十年後、マニッシュな女性モデルみたいな雰囲気で、大振りな女優帽とか派手なサングラスとか絶対に似合うはず。……って妄想して、それ、今の三浦さん、充分やれますよね?って思ったり。むしろ私が三浦さんに望んでるコスプレ?あれ?

金八シゲル補足⑭一人称が「僕」で、おんな言葉じゃなくて、シゲルと名乗っていて、それが社会的文化的に「男」に分類されるふるまいであっても、シゲルが自分の身体は女性であるべきだと切実に感じている・確信しているなら、それが真実なんだよね。

金八シゲル補足⑮言葉で説明するのではなく、シゲルのそういうキャラクター造形でジェンダー・セクシュアリティの関係を端的に表した脚本家さんは、やっぱり凄いと思った。
しっかり取材して勉強したんだろうなと感じた、というのは、そういう意味で。

金八シゲル補足⑯シゲルは「カウンセリングも治療だよ」と言っているんだけど、もしかしたらシゲルも身体的に女性になりたいあまり、社会的文化的な”女の子らしさ”までも身に付けようとして、でもそれは必要のないものだとカウンセリングを通して気付いたのかもしれないな、と思った。

金八シゲル補足⑰「本当の自分を追究していける」という台詞から考えても、たぶんシゲルは自分を曲げたくない人・自分らしくありたい人で、だから今までに身に付けた男の子の部分(言葉遣いや名前)も自分の一部として否定したくなかったのかな、と。だんだん深読みな空想になってきましたが。