昨日、『夜叉綺想』は千秋楽を迎えた。

本当に大勢のお客様に来ていただいて、
一緒に創ってもらった!
まだまだだと思うところや、良かった思えるところもあって実りある公演だった。


そして今日
数多くのお客を吸い込んだ青テントが解体されて、明日には浅草の地を去る。

釘一本残さず、
お客様に届いたであろう確かな手応えを糧にしてまたやっていく。

感慨なんかする暇はない。


ただ少しの余韻に今日は酔う。
もっと
もっと
もっと

欲しくてたまらない


観客の声!


糞暑い東京を
更に
灼熱の熱さにかえて!


舞台とは一期一会の桜なり。


この時に
この風に触れなければ、いつ逢えるか
いつ震えることが出来ない
化け物を創って候。


人生に2度は交わることができないという瞬間を交わりに変えるという事実があって、
記憶の中でのテープレコーダーを持つのは君なんだ。


さぁ、船を焦げ!

港は空いてる、


そこは、


浅草。


わかりやすさと
わかりにくさ。

今ブラウン管(あら、もうブラウン管テレビは見れないのか)をつければ、わかりやすさ満点の情報媒体が蔓延していて本を読む時間さえないとなると、その人の想像力はどこにイってしまうのか。

わからないよりわかったほうが良い。
そんな百も承知でいるけども
しかし、わからないことだけが悪いわけじゃない。
悪いのは、
興味を摘み取ってしまう過程に尽きる。


人は、劇場に行く!

劇的も激的をも求めて。

そうなんだ、
家にいて想像力を養っても、体験するには一歩外に足を向けなければ
“体験”は得られない。

体験する。
体感する。


5感をフルに刺激させてくれたら、人はやっぱり感覚的に驚喜・狂喜せずにはいられないだろう。
研ぎ澄ました刃を
刃こぼれせずにグサグサと観客の心に刻みつけたい。

俺は、
観客を共犯者にする。

主犯は俺だ。

俺達は役者だ。


罪があれば、それを被るのは俺達でいい。
ただ、それを傍で観ててくれ。


3時間の犯罪。
『夜叉綺想』。


あなたはこの犯罪の虜となりはしないか。