長男がこの4月で中学に入学した我が家では、6月からやっと”入部”できました。野球部です。
(6月からの理由はもはや言うまでもありませんね)
「やっと部活が始まった」
本人はもちろん、僕もその感覚をかなり強く持っていました。
入部直後は当たり前のように走り込みや筋トレの洗礼を受け、なぜか筋肉痛に嬉しそうにしている長男の姿が眩しすぎて。
もはや走り込みは、、とか筋トレは、、とかの話はどうでもいいと思えるぐらい、「好き&楽しい」のエネルギーがものすごく。
こんなに野球を好きにしてもらえて今までの指導者の方々に本当に感謝。。
そんな”これから感”を満喫していた日のこと。
「3年生が引退した」
中学3年生での野球が、たった2ヶ月しかなかったことを意味するこの知らせが届いたのは、やっと梅雨が明けたばかりのまだ明るい夕方でした。
やたら短くなった夏休みを迎えるかなり前に、中学3年生たちの中学野球は終わってしまった。
”熱中症対策”を始める前に、夏は終わってしまった。
「やっと始まった」という感覚に意識が向いていたからなおさら不意打ち的に、全然知らない中学3年生球児たちが野球生活を終えたというこの事実は、まるで自分が当事者のように僕にショックを与えたように思う。
悔いのない引退はなかなかないけれど、あまりにもだ。。
言葉にならない。
もし自分が選手だったら。
もし自分がその指導者だったら。
もし自分が選手の親だったら。
彼らにとっての中学3年の野球とは、どんな時間感覚だったんだろうか。
春夏の甲子園大会が中止になった高校球児の話が目立つけれど、あらゆるカテゴリーでこの”2020年式の引退”は起こっている。
2020年は、本来”予定”されていたものとは全く違う形で我々の記憶に焼き付いてしまった。
誰もが影響を受けているけれど、年齢で区切られている競技についてはプロ選手以上に大きな影響を受けたと思います。
今、それについてすぐに何かできることはないかもしれませんが、「自分たちが今スポーツをやれている」すぐ近くにはこういう出来事がたくさんあって、感染症だけでなく他の社会的理由でだって”いくらでもこういうことは起こり得る”ということはしっかり理解した上で、目の前の時間に向き合っておかなければならないと思います。
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お読みいただきありがとうございました。
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