サッカー選手は、とにかく脚を速く動かす必要があります。
なぜならサッカーでは走行スピードだけでなく、方向転換の繰り返しや加速減速を繰り返し、かつボールコントロールを要求され、そして何より自分の動きを直接的に妨害してくる相手が存在するからです。
そのような局面ではステップは細かく・速くが要求されます。

 

 


そしてサッカーは短時間内での加速と減速の繰り返しが要求される競技特性を持ちます。

つまり動き出しが何度も必要であり、この動き出しの時のスピードをどれだけ素早く高められるかが、サッカーにおける”移動”の重要ポイントです。

 

 





動き出しのフェーズでは、体幹を前に倒して重心を前方に移動させる必要があるため、重心位置は必然的に低くなります。
そのため身体を起こしての高速移動中に比べて脚への負荷は高まります。
そのため、脚は速く動かすことができなくなります。
つまり車と同様に動き出しの脚はローギアであり、回転数は上げにくい状態になります。
(自転車の漕ぎはじめも同じくスピードが出るまではペダルが重い)

 

 


この状態で、脚を高速で動かすのは困難です。

脚はローギアで速く動かせない。しかし脚の回転数を高めないと速くは進めません。

 

 


またサッカーではステップ速度とスキルとの関係が深く、それらを踏まえるとどうしてもこの問題をクリアする必要があります。

 

 


そこで、腕の出番なのです。

腕は動き出し時でもローギアに入っていません。
腕を速く振ることで脚の回転速度を間接的に高めることができます。
腕を速く振ることは、脚を動かす速度を助ける役割を担うのです。

人間の構造そして運動という観点からサッカーの動きを考えた時、脚を速く動かす、力強く動かすためには上半身の協力は不可欠です。
方向転換やコンタクト、キック動作においても上半身は非常に重要な役割を果たします。

 

 


脚が単独で出せる力やスピードは、サッカーパフォーマンスという枠組みにおいては決して大きくありません。
全身が協力し合って脚を操作できなければ決して通用しません。

例えば野球のピッチャーが速く力強く動かしたいのは腕です。
でも彼らは、下半身をどれだけ強烈に動かせるかを重視します。
それはたくさんの部位を巻き込んだ方が強く、速いからであり、怪我を防ぐためにも重要な手段です。

 

 


腕だけをいくら速く振ろうとしても大したパワーは出ません。
人間の身体の構造から考えて、この運動の連鎖は必須と言えます。

このことをサッカーに当てはめると、脚を速く力強く操作するためには、上半身をどれだけ強烈に動かせるかが鍵になります。
トップ選手たちの上半身の動きは凄まじく、決してひとかたまりにして固定的に使ってはいません。

必ず下半身の動きと連動してサポートするような動き方をしています。
腕を組むなど上半身や腕の動きを制限すると、キックやフットワークがやりにくくなることからもこの関係性がわかります。

 

 

 

しかしながら、速く振るだけでは不十分です。

そこには2つの理由があります。

 

 


例えばいくら腕の振りが速くなっても、サッカーですから脚の動きに影響を与えられないとパフォーマンスアップには繋がりません。
腕の振りを脚まで繋げるには、いくつかの条件を満たし、それを土台にした腕振りのパターンを習得しなければなりません。

 

 


一つは腕と肩甲骨、肩甲骨と背骨、そして骨盤などとの連動です。
いくら腕を振っても、例えば肩や腰が緊張してしまい、そこで力の伝達が滞ってしまっては”振っているだけ”になってしまいます。
注意すべきは、連動性が高いというのは、筋力が強いという意味ではないことです。
筋力を上げることと連動性が上がることは決してイコールではないため、連動性を上げるためのトレーニングはサッカーでの上半身操作を高める上では不可欠です。

 

 

 

もう一つは、腕の振り方のパターンです。
陸上短距離走の腕振りとサッカーの腕振りは明らかに異なります。
サッカーは方向転換や加減速、キック動作など多様な動きがいつでもできる必要があり、そのための腕の振り方が要求されます。

トップ選手たちの動きに注目すると、個性の土台にはいくつかの共通モーションがあることがわかります。
それらは人間がスピーディに・パワフルに・緻密に動くための必須モーションと考えられます。
トップ選手たちの腕振りは非常に高速かつ、やろうとする動きに伴って腕振りのパターンも使い分けられています。

 

 

 

まとめると、

①サッカーでは上半身が下半身に与える影響を利用する必要がある。

②脚の回転数を上げるためには腕振りのスピードを上げる必要がある。

③腕との連動を考慮せず単に速く腕を振るだけでは”振っている”だけになる。

④サッカーの競技特性を踏まえるとサッカーの動きに整合性を持った腕振りパターンが必要。

 

 

 

この辺りを理解・習得できるオンラインセミナーを行います。

専門表現は最小限にし、専門知識を持たない選手にもご参加いただけるようにしています。

 

 

 

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*どちらか一方の受講も可能ですが、トレーニング編の説明では講義編での理解を前提とする部分も多く含まれるため、両セミナーの受講を推奨いたします。

 

 

 

 

 

こんな方におすすめです>
☑︎コンタクトに弱い、フェイントでの反応に弱い
→上半身を固めて使うクセがあるかも

 

☑︎脚の動きが遅い
→ 腕の振りのスピードが遅いかも

 

☑︎方向転換やシュート力に問題がある
→腕の振りのパターンが少ないかも

 

☑︎腕振りのスピードアップをやってるけどパフォーマンスが上がらない
→腕と肩甲骨、脊柱の繋がりが乏しいかも

 

☑︎動き出しか遅い
→上半身の前傾するスピードが遅いかも

 

 

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お読みいただき、ありがとうございました。

 
 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

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