これまで何度か言及してきたトレーナー業界の現状と将来。

ちょっと感じることがあったので、改めて。

 

 

 

まず、一応今はまだパーソナルトレーニングが流行していると言われてます。

あとどれぐらい流行が”維持”されるのかはわからない。

でも流行は、必ず終わります。

僕らは流行の終わりを何度も何度も見てきたはず。

 

 

 

今ではどこでも出会えるようになったタピオカもいつかは終わる。

だいぶ前に流行ったナタデココも、今はもうなかなか出会えない。

どちらも流行る前から好きだった僕にとってはなかなか厄介な現象です。

 

 

 

パーソナルトレーナーの流行。

「流行が必ず終わることを前提」にして考えるべきことはなんだろうか。

いろいろあると思うけれど、少なくとも僕らスポーツトレーナー業界がやるべきことは、「流行に乗っかる」ことではなく、「当たり前にする」ことであり、それをある意味で文化にしていくこと。

 

 

 

流行している最中というのは、そのチャンスでもあり、流行の終わりと同時に一気に廃れる分岐点でもある。

だから僕らスポーツトレーナーの発信は、俗にいうハウツーに終始してはならない。

ハウツーはどこまでいってもハウツーだ。

 

 

 

ナタデココの終焉を目の当たりにした経験からいうと、流行り出したらどこでもみんなナタデココをアピールし出した。

あらゆるお店でナタデココを使ったスイーツが出されるようになった。

テレビでも雑誌でもナタデココ特集。

ナタデココナタデココナタデココ。

それがだんだん”飽き”を引き起こした。

 

 

 

誰もが流行りに乗っかるばかりで、誰もナタデココの存在意義を語らなかった。

 

 

 

今ではコンビニでもナタデココにはあんまり会えない。

タピオカがこの道を辿る日は近い、かもしれない。

 

 

 

そしてたくさんのスポーツトレーナーたちによる膨大なハウツー発信も、ナタデココの構図に近づいていってないだろうか。

 

 

 

僕らが流行の終わりで終わらないためには、生き残るためには、スポーツトレーナーに社会的に存在意義があることを提示していかなければならない。

 

 

じゃあスポーツトレーナーの社会的意義って果たしてなんなのだろうか。

もちろん答えのない問いではあります。

でも答えがないからこそ、スポーツトレーナーの職にある人全員がその問いについて考え続けることから始めるべきじゃなかろうか。

 

 

「これこそがスポーツトレーナーの社会的存在意義だ!」と今の僕にはまだはっきり言えないけれど、少なくとも日々自問自答し続けている。

それぞれが自分なりに社会的に意義のある行動かどうかを常に考えながら自分の行為を省みる。

そのために社会問題には常に関心を持っておく。

「自分ごと」の範囲をできるだけ広げる。

僕はそんな業界であってほしい。そんな業界になっていってほしい。そんな業界になっていかなければならない。

 

 

 

流行中とはいえ、トレーナー業界はまだまだものすごく小さい市場。

どれだけの人がスポーツトレーナー「だけ」の仕事で余裕のある経済力を獲得できている?

少なくとも、他の理論や他のトレーナー・トレーニングを蹴落とそうとしている場合じゃない。

 

 

どこが優れているか、どこが課題なのかは、第三者が決めることであり、目の前の人をより良くする、トレーニングに携わることで社会をより良くするという想いの部分で我々は協力すべきじゃないかな。

みんなスポーツ界・フィットネス界をより良くしようとしているはず。

そのことが社会にどのような良い影響をもたらすことができるのかを議論・検証し続けるのが本物の「専門家」だと僕は思います。

 

 

 

専門知識や技術を持っているのが専門家じゃない。

資格的にはそうなのかもしれないけれど。。

それを社会に還元できるかどうかが重要なはず。

そもそも、その知識や技術、ひいてはその存在が社会的に意義・価値があるから、その分野が出来上がったはず。

 

 

 

自分の「専門知識」がどれだけ社会に良い影響をもたらせるかを考えずに、目先の事象にのみ心を奪われるのはスポーツトレーナーを専門分野にしてくれた先輩たちにあまりに失礼だ。

 

 

 

理想論かも知れないけれど、僕はこれがトレーナー界が生き残っていく上で不可欠なことだと信じてます。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

そんなこと考えてられないって思う人も多いでしょう。

そんなこと自分の仕事とは関係ないって思う人も多いでしょう。

めんどくさ、、って思う人も多いでしょう。

綺麗ごとやんって思う人も多いでしょう。

でもそういう人ばかりになった業界は必ず廃れてきました。

そのことをどう感じるかだけだ。

 

 

 

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