JARTA公式インスタでご案内していましたJARTAベーストレーニングプログラム、本日リリースです。
詳しくはこちらから。
https://jarta.jp/online-jarta-training-program/
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さてトルコ首都アンカラでのブラインドサッカー国際大会を終え、昨日無事に自宅に戻りました。
久しぶりに家族と会えて嬉しかったです。
選手を支えるという僕の仕事を支えてもらっていることに心から感謝。。
大会の結果は2位(6カ国中)。
6戦で4勝1敗1分(1敗が決勝)。
日差しが非常に強く気温も高い中、7日間で6戦というハードなスケジュールを怪我人なく戦うことができたのは日頃からの選手たちの積み重ねがあったからこそだと思います。
*しかもアンカラは標高が約900mあって血中酸素が普段より低い状態になりながらの大会でした。
日頃からの積み重ね。
よく使われる表現ですね。
何となくやり過ごしてしまいやすい表現だから、今回は選手たちがどんな積み重ねをしてきたかを、僕の担当分野であるフィジカルの側面を中心に少しご紹介します。
前提としては、ブラインドサッカー日本代表選手なので全盲です。
全盲という条件下での積み重ねです。
1)日常全てで身体操作
毎月の合宿で行っている身体操作トレーニングの内容をいかに早く落とし込むかが重要です。なぜなら東京パラリンピックまでに行える合宿の回数は限られているから。
いわゆる「落とし込む」という状態は、つまりは運動パターンが変化する、新たな運動パターンを学習したという状態のこと。
だから脳の変化が不可欠です。
脳の変化は、頻度がカギです。頻度が高いものを脳は重要視します。
ということは、合宿の数日だけやったのでは全く事足りない。頻度が足りないからです。
頻度を稼ぐためにはどうするか。
その答えが日常生活です。
毎日トレーニングしましょう、だけでも足りないです。
日常で使える、起きている時間はおよそ16時間。
”トレーニング時間”以外の日常生活も使わないと、僕の求める頻度には到底足りません。
選手たちはトレーニング時間以外の全ての動作において身体操作課題の中に身を置いてもらっています。
2)毎月ごとの身体操作スキル課題
僕はフィジカルコーチですが、単に身体を強くする、という方針は取っていません。
テクニカルを担当するコーチや監督から、どんな戦術を実行する必要があるのかを学び、そのためにはどんなテクニックが必要なのかを分析し、そのためにはどんな身体操作があるのかを抽出します。
その結果として選択した、または生まれたトレーニングを選手たち指導します。
そしてそのトレーニングがどんなテクニックや戦術につながっていくのかを選手たちに可能な限り共有した状態でトレーニングを行ってもらいます。
頭の中で試合の状況をイメージしながらトレーニングするのとしないのとでは、使える意識がかなり変わるのです。
*このことはレベルが高くなればなるほど重要です。
毎月というほど綺麗に区切ることはできていませんが、ボールスキルやその時にチームとして獲得しようとしている戦術上必要なテクニックのためのトレーニングを課題として選手たちに指導し、それを次回までに必ずできるように、というスタイルで継続してきています。
3)リカバリー能力が高まる身体作り
ブラインドサッカー日本代表チームでは、このブログでも少し紹介してきているリカバリー能力アップのプログラムをすでに導入しています。
2段階です。
午前練習後の昼休みに行うものと、寝る前に行うものです。
前者は、ダブルヘッダーの合間などでも使えるような、落としきらないもの。
後者は完全にリカバリー状態を作るためのものです。
どちらも実施によるリカバリー効果そのものだけでなく、毎日続けることで「リカバリー能力」そのものを高める身体づくりも兼ねています。
選手たちは日々それを実行しており、特に今回の大会ではリカバリー能力が高まったことを実感しています。
(メディカルチームが毎食前にバイタルや主観的疲労度をチェックしている)
また、この取り組みはセルフケアのレベルを高めることにもなっています。
どういうことかというと、要するに自分でケアできるライン高まっているということです。
このラインが高いと、環境の変化に強くなります。
どこでも自分でできるからです。
これは移籍や進学などにおける環境変化にも強くなることを意味しています。
参照:リカバリー能力アップのファクター
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12464992152.html?frm=theme
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フィジカルの側面だけでもこれぐらいはもう当たり前にこなしています。
ここに食事管理や戦術理解なども当たり前のように加わります。
日本のトップ選手が集まってさらに上を目指す集団なので、当たり前といえば当たり前のことなのですが、気をつけないといけないのがバイアス。
「全盲なのに」です。
全盲の選手なのに厳しすぎないか、ではなく。
逆に、全盲の選手なのにすごい、でもなく。
これをやると、無意識に選手の可能性をこちらが制限することにつながるのです。
チームとして掲げた目標から逆算して今やるべきこと、クリアすべきことを成し遂げるために必要なこととして淡々と要求します。
「全盲選手だから」という事実を、制限因子ではなく単なる前提条件に。
「全盲選手だからこれぐらいだろう」、という無意識の自己制限を排除することが重要なのです。
大会に参加するごとに、結果に対する一喜一憂は確かにあります。
しかし僕がやるべきことは、成果と課題をクリアにすること。
成果だけでもなく、課題だけでもなく。
成果からはこれまでやってきたことの合致度の分析を。
課題からはこれからやるべきことの分析を。
次回は岩手でのブラジル代表とのトレーニングマッチです。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
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*ベーストレーニングは本日リリースです。
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