我が家には、5人の子どもがいます。
息子3人と娘2人。
小学生2人と保育園児3人です。
はい、、なかなかの人数です笑
各種目の選手たちから、あと〇〇人でチーム作れますねという恒例のツッコミにも慣れました笑
(ちなみにもうフットサルチームは作れますw)
なかなかの人数なので、ちょっとした行動でもほぼ全ての場面で争いが起こります。
車でどこの席に座るか(みんな2列目に座りたい)。
親に歯磨きをやってもらう順番(みんな1番がいい)。
親と一緒に遊ぶ順番(みんなやりたいことが違う)
外食に何を食べに行くのか(みんなバラバラ)。
ちょっとしたこと全てで子どもが小競り合いをする。
親としたらなかなかのストレスです笑
順番を決める。
誰の意見を採用するかを決める。
しかも頻繁に。
そんな時、あなたが親ならどうやって決めますか?
一番スタンダードなのが、ジャンケンですね。
グーチョキパーの間で起こる勝敗循環を利用して、手っ取り早くかつシンプルなルールの意思決定システム。
子どもでも大人でも使う、簡単な争いが起こった時に最優先で使用される普遍的システムです。
じゃんけんが使われる条件を考えると、両者がニュートラルな立場であることでしょうか。
ラーメン屋さんに行くのか、そば屋さんに行くのかなど、金額的にも同じような選択肢から決定する時に有効ですね。
そして勝ち負けのルールがシンプル。
子どもでもわかります。
しかし。
我が家ではじゃんけんを禁止しています。
「じゃんけんによる意思決定からは何も得るものがない」と子どもたちに教えています。
じゃんけんから何かを得られるとしたら。
感情的には納得していなくても、「ルールに従う」という忍耐力だけだと。
家族という集団の意思決定を、そんな方法で決めるべきではないというのが我が家の方針です。
社会の最小集団である家族や兄弟の意思決定を、ルールだから、という理由で、何の脈絡もない方法で決定するのが僕には腑に落ちなかったのです。
社会の最小集団である家族や兄弟の意思決定すらじゃんけんでしか決められないような、決めることに問題を感じないような思考回路を身につけさせてしまうことに違和感を感じたのです。
だから、我が家ではどんなに面倒でも話し合いが意思決定のベースになっています。
自分がラーメン屋に行きたいのであれば、そのラーメン屋さんにみんなが行きたくなるようなプレゼンをして欲しいと保育園児にも要求します。
(もちろん彼らのプレゼン内容は無茶苦茶ですけど笑)
そしてそれがうまくいかないケースでは、自分たちで自分たちが納得できるルールを作って欲しいとも伝えています。
例えば車の座席は、自分たちで座る順番を決めるルールを作ることができました。
例えば歯磨きの順番であれば、自分たちで譲るカッコよさに気づくことができました。
今、社会では、例えば政治では強行採決が横行するなど少数派の声を軽視・封殺するような風潮があります。
大きな力を持つ側が、多数が力を持つシステム。
多数決で何でも決まるシステムです。
これも形の上では民主主義なのですが、民主主義の本質は少数派の意見も必ず耳を傾けて、全体が納得した形でことを進めるのが本来の民主主義です。
多数決で全てが決まるのであれば、少数派の意見を踏まえる必要がないのであれば、議論などせずにいきなり多数決ですべてうまく行くはずです。
そうではないから、それが独裁やファシズムにつながってきた歴史があるから、今の制度が設置されています。
集団の最小単位である家族だって同じはず。
少なくともそう捉えている我が家では、一人だけがそば屋さんに行きたいと主張したって必ず彼がそば屋さんに行きたい理由とみんなが行くべき理由に耳を傾けることを大切にしています。
その上で、その意見を踏まえてまた話し合う。
全員が完全に納得するのは不可能だけれど、少数派が納得する割合を少しでも増やす形を作って実行する。
親の独裁、長男のパワープレイからは何も生まれない。
僕はそういう小さな積み重ねが、将来大きな差を生み出すと信じているし、コミュニケーション能力というかけがえのない重要な能力を獲得するためのプロセスだと考えてます。
親はものすごく大変ですが…。
ちなみに、時間的体力的に、ほんとにそのディスカッションに付き合えない時は、ラーメンもお蕎麦もあるファミレスに行きます。
子どもが多くなって初めて、なぜあのシステムをファミリーレストランと呼ぶのかを理解しました笑
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
力で圧をかけて事を成すのは簡単。
自分より弱い相手、自分たちより少数派に対してであれば。
でもそうではない状況になった時、どうするかが、どういう行動を取れるのかが生きて行く上で大切なのでは。
スポーツでも力の弱い相手に力で勝ってばかりでは、いざ自分より強い相手と対する時に成すすべもなく負けてしまうかも。
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