専門的な知識ある方にとっては、とても今更ですが。。

筋肉のこと調べてて気になったことがあります。

 

 

 

筋肉の作用のことです。

 

 

 

例えば内転筋ならば、足を内側に閉める作用がある、としか書いていないことがあります。

 

 

 

そうすると、「足を内側に閉める為の動きを強化したい場合に内転筋を鍛えればいいんだな。」

 

 

 

となります。

 

 

 

「じゃあ逆に開く力を鍛えたいのであれば、外転筋を鍛えればいいよね。」

という流れ。

 

 

 

しかし、ここには落とし穴があります。

 

 

足を開く時にも内転筋は働きます。

しかも足で体重を支えながら開いていく時には、内転筋はむしろ中心的な役割をします。

 

 

 

力を入れつつ、筋肉が伸びていく動き。

重い荷物をそーっと地面に置くような動きのように、体重や物体など外力が加わった状態でスピードをコントロールしながら動くとき、このパターンが必要になります。

 

 

 

このパターンは専門的には遠心性収縮といいます。

筋肉の収縮パターンは大きく分けて3つあり、そのうちの一つです。

 

 

 

このタイプの収縮は、スポーツでは非常に多く使われます。

 

 

 

例えばピッチャーが踏み出していく時とか。

ピッチャーがうまく踏み出していけない時(ステップ幅が広がらない)の要因には、内転筋の遠心性収縮ができていないという問題があったりします。

 

 

 

そんなときにうまくステップ幅が広がらないからって、外転筋を鍛えてもなかなか改善には至らなかったりします。

 

 

 

専門知識ある方にはちょっと当たり前すぎる内容かもしれませんが、選手が自分のトレーニングを選択するとき、この知識は意外と抜けている印象。

 

 

 

この例にとどまらず、目的と手段がしっかりと適合していないことはけっこう多い。

 

 

 

目的と手段のギャップが生まれると、努力が成果に繋がらない。

 

 

 

今ある「トレーニングの常識」「データに基づいた」なども、前提条件をしっかりと検証しないと、実は使えないものも残念ながら多い。

 

 

 

選手たち、トレーニングの取捨選択のための知識は、これから重要になってきますよ。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

筋肉の使い方パターンには、この遠心性収縮以外にも等尺性収縮というものがあります。

動かないように固めるパターンです。

これは反力など力を伝える時に必要になったりします。

ただ、30秒や1分などは不要。

ほんの一瞬固まれて、直後にはすぐ崩せるという収縮速度×脱力速度の両方を含んだパターンが重要です。

 

 

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