こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
昨日はサポートしているある選手の披露宴にお招きいただき、出席してきました。
もう子どもがいる僕は、新郎新婦ではなく親視点で披露宴を見てしまい、勝手に親の気持ちを想像していつも号泣してしまいます。
ともかく、、非常に良い時間を過ごさせていただきました。
しかし昨日も感じましたが、やっぱり一流選手は素晴らしい思考回路を持っています。
知識ではなく、そのとき持てる情報から考察する能力。
そんなことを感じさせてくれる新郎選手の話を聞きながら改めて考えていたことが「山の登り方」。
もちろん実際に登山をする話ではありません。
目的を達成するときのプロセスの話です。
頂上にたどり着けるのなら、そのルートはどんなものでも構わない。
これは聞いたこともある方も多いかもしれません。
プロセスにとらわれるのではなく、目標達成を優先する思考方法の例えとして非常に有名なものです。
(いろんな例え方があると思いますが、僕は幼い頃から父親に連れられてよく北アルプスで登山をしていたのでこの例えが好きです)
スポーツトレーナーの現場でも、僕はこの考え方は欠かすことのできないものだと思っています。
しかし、実際にはこの考え方だけだと足りない重要な観点があります。
なんだと思いますか?
それは「ルートを決める基準」です。
どのルートでもいいが、どのルートが最適なのか、という視点が欠けているのです。
どのルートで登るのが最適なのか、その判断基準というか判断材料がなければ、単に「好きなルート」「なんとなく」「自分が、良いと考えるもの」という基準でもいいことになってしまいます。
「自分が」という自分軸の基準になってしまいやすいのです。
スポーツトレーナーの仕事は、究極の相手軸思考が必要です。
つまりどんなに良いトレーニングであっても、相手の状況・状態・ニーズを読み取ることができなければ無意味なものになってしまう可能性を持っています。
自分軸ではなく、相手軸。
最適なルートを決定するためには、登る山がどんな状態なのかを知ること。
同じ標高でも、選ぶルートによって傾斜や地面の状態は変わります。
また、同じ山でも季節や天候によってルートは変わります。
それらの情報と、自分の持っている装備の両方を考えることでしか最適ルートは決められません。
自分はこんな装備を持っているから、どんな山でも登れるというのは奢りです。
装備の有効性は、登る山によって変わります。
トレーニングを選手に当てはめるのではなく、選手をトレーニングに当てはめてしまう。
これは自分も含めてスポーツトレーナーが注意しなければならないことだと思います。
誰にでも当てはまる、「正しいトレーニング」なんてありません。
間違ったトレーニングもないと信じています。
間違えるのは常に「選択」。
山を登るルートの選び方。
その山の性質と山を取り囲む環境を知らずに、ルートを選んでしまう自分軸での選択。
登山を繰り返した経験から来ているのかもしれない、あくまで個人的な考え方です。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
山の天候は非常によく変わります。
自然界ではそれを予測して自分が対処しなければなりません。
だから登山中は、常に天候の変化に注意する必要があります。
JARTAセミナーラインナップ
JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から(初回半額です)。
JARTAのオフィシャルLINE@がスタートしました。
https://line.me/R/ti/p/%40urb4534h
JARTAオフィシャルサイト