こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
昨日はちょっとした密着取材へのちょっとした出演で長野に行ってきました。
詳細はいずれ。
前回、「スポーツトレーナーになるための勉強方法その1」という、”教えてほしい人”には格好のタイトルで記事を書き、いざ読んでみたらめっちゃダメ出しをされるというやり方を一部の人にはきっと嫌われた今日この頃。
(トレーナー本気でやってる人には共感してもらえたはず…)
その記事→コチラ。
前回の内容もこれから書くことも、全て僕個人の考え方であり、ブログを読んでくださっている方のどなたにも当てはまることではありません。
当たり前ですね。。
人は一人ひとり違います。
筋肉、という言葉一つとっても、そこに含まれる情報・想起される情報は必ず異なります。
前回申し上げた通り、勉強方法も内容も、自分で工夫することそのものが勉強ですので、僕が書いていることは参考程度にとどめてください。
前回は方法というよりスタンスについての話だったので、今回はもう少しちゃんと勉強について書いてみたいと思います。
あくまで、前回記事をちゃんと飲み込んでくれた方だけに向けて書きます。
前回の記事の意味がわからん人は、ここから先を読んでも意味ないですので…。
その上で、まず勉強の方法そのもの。
【勉強スタイル】
勉強するということは、知識や技術や思考のインプットをするということ。
でも、インプットが目的にならないようにしてください。
もちろんセミナー受講も。
我々の仕事では、どんなに知識や技術があっても、選手に還元できなければ無意味です。
つまり全てのインプットは、アウトプットのためにあります。
インプットは、あくまで手段。
アウトプットするために、インプットしましょう。
アウトプットできないのであれば、インプットできていないと心得ましょう。
【どんな本を読むか】
トレーナーといえば、どんな本を読むべきだと思いますか?
解剖学、運動学、生理学。
そんなのは人の身体に携わる上では当たり前ですね。
わざわざここで書く必要もなく。
どの本がいいか教えてほしいという質問も多いですが、どの本がいいかなんて、それこそ自分でリサーチと判断できないと話になりません。
どんな本がいいかなんて、読み手のニーズと状況によってめっちゃ変わります。
重要なことは、何を読むかよりも、読んで何を考えるかです。
得た情報から、何を考えるか。
そこから何をアウトプットするかです。
本に依存してはいけません。
その上で僕がどんな分野の本を読んできたのかを少しご紹介しておきます。
①様々なトレーニング理論
自分の共感する理論だけしか知らないトレーナーは信頼されません。
選手からは単に「ハマってる」という評価をされます。
他を知ってこそ、自分の論理のポジショニングが成立します。
「〇〇理論ってどう思いますか?」って選手から質問された時、見解をコメントできるようにしておきましょう。
(あんなのダメ、みたいな感情入れるのはやめましょね。無意味だから。)
②物理学
運動に関わる上では必須です。
必須という考え方はまだまだありませんが、必須になってくると思いますよ。
高校の基礎レベルぐらいで十分使えます。
物理法則と動きの関係性を理解する視点を持ってください。
テレビの講座とかでもいいかもです。
僕は大学でもバイオメカニクス勉強しましたが、バイメカだけだとちょっと足りない気がしてます。(あくまで僕の個人的な意見ですよ)
③マーケティング
選手など対象のニーズを考えるのは我々の仕事では欠かすことができないスキルです。
マーケティングの原則は知っておいた方がいいと思います。
④経済
「仕事」である以上、お金の話には詳しくないとやっていけません。
自分の業界の相場、他の業界の相場、知っていますか?
そして相場ってどうやって決まるか理解していますか?
クライアントが持っているお金(つまり我々に支払う報酬)がないと、我々の仕事は成立しなくなります。
あとお金のことに詳しくならないと、お金に振り回されることになります。
目先の利益とかね。。
⑤歴史
「現在」は決して独立して成立しているわけでなく、全て過去という前提のもとにその影響を受けながら成立しています。
流れと理由があるのです。
過去の流れを知ることで、予測能力が身につきます。
過去から現在までの流れを知らずに、予測ってできますか?
⑥政治
無関心とかあり得ないですね。
自分とは関係ないしって思っている時点で、社会の仕組み理解してないってことが見えてしまいます。
政治は社会のルールを決めるシステムを内包しています。
仕事はそのルールの影響を受けます。
だから政治に無関心な人が多い業界は、当然衰退します。
でもだからって自分の業界だけ良ければいいって発想も、僕は好きじゃないけど。なんかダサいし。
まあそれは僕個人の意見なのでいろんな考え方あっていいと思いますが、いずれにせよスポーツもその社会的ルールの影響を必ず受けます。
歴史的に見ても政治とスポーツの関係は非常に深いです。
そういうシンプルな理由だけ考えても、政治に無関心ってのは、ちょっとまずくないですか。。
その他
脳、心理学、意識、記号、言語、武道、東洋医学分野も必須です。
他にもまだあるんですが、もうお腹いっぱいだと思うので、これぐらいで。。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
あとSNSの使い方も勉強した方がいいですね。
他人の悪口や批判を書いちゃうようなトレーナーはもちろん信頼されません。
JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から(初回半額です)。
http://jarta.jp/dispatch/
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