こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
20日に大宮市で行われたノーマライゼーションカップ(ブラジル戦)は残念ながら負けてしまいました。
1対4という結果です。
まだまだ世界の壁は厚い。。
ちょっとした隙をしっかり得点につなげてくるところはさすがでした。
僕にとって両国の立ち方を見比べる時間。
やばいかも、、でも日本も(主力は)悪くない、という印象。
これはいける、と感じたライプツィヒでのドイツ戦。
このときは試合前の立ち方を見た時にある種の確信がありましたが、やっぱりブラジルは違いました。
それと同時に日本選手に高いレベルの立ち方の質が生まれてきていることも感じることができました。
比較対象があるってやっぱり大事ですね。
その他の成果としては、コンタクトの部分では全く負けないようになっていましたし、ボールダッシュ率などに大きな向上がありました。
1点取れたことも非常に大きな成果です。
コンタクトの部分に差がなくなってきたぶん、今度はスピードの差というものが顕在化しました。
この「スピードの差」は、ブラインドサッカーに限らず、多くのスポーツで「パワーの差」とともに対世界では常に差が指摘されているところです。
ただ、一言でスピード、パワーといっても、それを構成する中身は本当にたくさんあって、そこを曖昧な言葉のまま飲み込もうとすると、結局何を飲み込んだのかわからなくなってしまいます。
スピード、パワーともに少なくとも2種類ずつぐらいには分類しておくことは、それらを向上させていくためには、とても大切だと思います。
2種類で必要なことは異なりますので。。
以前にそれらについて記事を書いていますので、よければご参照ください。
http://ameblo.jp/bodysync/entry-11913536187.html
「速さを考える(速度の定義)」
http://ameblo.jp/bodysync/entry-12039140043.html
「パワーには量と質がある」
ブラジル戦に話を戻しまして。
今回の試合のスタッツ分析を見ると、日本代表としての試合内容的にはルーズボールへの対処などこれまでの試合の数値を大きく上回るものばかりで、成果は着実に出てきています。(試合そのものも、残り5分までは1-2で推移していました)
細かい数値はもちろん非公開なので、、申し訳ありません。
負けたのにポジティブなことを書くと強がりとか釈明だという解釈される方もたまにいらっしゃいますが、本気で勝利を目指す以上、ポジティブなデータとネガティブなデータを両方把握し、成果の分析と課題の分析が必要です。
ポジティブな成果はこれまでの取り組みが間違っていないことの確認。
ネガテイブな成果は今後の課題。
課題が出たらフィジカルコーチの立場からクリアするための手段を提供する。
成果が見えたら確信を持ってさらに進む。
この繰り返しです。
これからもさらに積み上げていくだけです。
会場まで応援に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
ブラインドサッカー日本代表
フィジカルコーチ
中野 崇
追伸
試合の夜は悔しくてあまり寝られませんでした。
監督や多くのスタッフも同じだったと翌日知りました笑
負けると本当に悔しいのですが、そこから課題を見つけて選手とともにクリアしていくプロセスは本当に楽しいですし、僕はそこにスポーツの大きな魅力があると思います。
(勝つことだけがスポーツの楽しさや目的だったら、負けたらやめちゃう人が続出しちゃいますよね)
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