こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
昨日より東京に移動し、今日はJARTAアドバンス1セミナー最終日の講師をしてきました。
久しぶりの講師だったので、ちょっと緊張。。
情報量がとても多かったと思いますが、どれも僕やJARTAの認定講師たちが現場で選手と真剣に向き合う中で決して欠かせないものと確信を持っていることばかり。
最終日の今日は目的と手段の関係についての話から。
とても基本的なところなので、誰もが頭ではわかっているはずのことなのですが、現場では知らず知らずのうちに目的と手段が混同されることが多くなります。
なので、しつこく繰り返します。
例えば。
筋力を上げることは目的ではなく手段のはず。
目的はいつもパフォーマンスアップのはずです。
ここがずれてしまうと、選手の努力がパフォーマンスアップに繋がらない悲劇が起こります。
努力は選手の責任。
努力の方向性は指導側の責任です。
施術に関するポイントを解説。
JARTAで指導している施術技術に関しては、「いかに応用できるか」を重視しています。
なぜならスポーツ現場ではいろんな状況で施術を行わなければならないことが非常に多くあるからです。
決まった形でしかできないと、対応できない、技術力が発揮できない、となってしまいます。
常に現場を想定し、いろんな状況でやれることを当たり前にしておくことで技術力と、それを発揮するための対応力が身につきます。
コモドストレッチ。
もちろん手本を見せながら。
股関節だけでなく、仙腸関節や脊柱なども同時に伸ばす複合系ストレッチに分類されます。
胸セパレート。
腰だけでなく、胸も捻ることができるようにします。
ほとんどの競技のトップ選手はパフォーマンスの中でこの動きを活用しています。
そして肝心なことは、スピードやバランスを発揮しながら、同時にこの動きを発揮しているということ。
これをJARTAではアブレスト能力(=並立能力)として定義し、トレーニングの対象としています。
スポーツでは、スピード・パワー・バランス・スキル・戦術・認識など、いろんな要素を同時に実現する能力が要求されますので、このような指標化が重要だと考えています。
あと、最終日の終わりには、必ず話していることがあります。
それは、JARTAのトレーニングに囚われるな、ということです。
良いトレーニングは他にもたくさんありますし、僕はトレーニングそのものに正解も間違いもないと考えています。
間違ったトレーニングも、正しいトレーニングもない。
間違いがあるとすれば、「誰が、どんな状態で、どんな目的で、何をやるのか」を見誤った時です。
お読みいただき、ありがとうございました。
明日はブラインドサッカー日本代表のブラジル戦。
楽しみです。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
JARTAのセミナーでは、文中のアブレスト能力を体系的に向上していくためのプログラムを学んでいただけます。
JARTAオフィシャルサイト




