こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
今日は久しぶりのオフ。
家族でたこ焼きパーティーしたり公園行ったりで1日を過ごしました。
「大阪のほとんどの家には、たこ焼き器がある」という都市伝説。
あれ、都市伝説じゃなくてほんとですので笑
公園遊びのときは良い天気でした〜
あと昨日は大阪にある焼肉の名店「ニョッキ」にて、大学時代の友人や元プロ野球選手、JARTAのスタッフなどなど野球を共通項としたみんなで集まり、楽しい時間を過ごせました。
ほんまに楽しかった~
大学時代の友人が現役の高校教師をやっていたり、僕自身も教育にはものすごい関心があったりで、その場では野球を題材として教育について話すことが多かったです。
その時に思い出していたのが、2015年の秋にやった宮本恒靖さんとの対談。
大阪府の豊中市主催で「スポーツと人権」というテーマに基づいての対談イベントでした。
宮本恒靖さん、豊中市長さんと。
その内容は体罰から国際的な舞台での人権差別など多岐に渡ったのですが、その中で特に僕の立場として伝えたかったのが「指導側による叱責」と「選手のパフォーマンス」の関係についてでした。
この部分はもちろん感情的にも論理的にもいろんな意見があってとても難しいわけですが、いずれにせよ、叱責されたり威嚇されたりして、”ビビって”しまうと大腰筋が緊張して固まる、ということは生理学的に言われていることです。
ビビったり怯えたりした時に背中が丸まるのはそのためですね。
そして大腰筋が固まると確実にパフォーマンスにネガティブな影響が出ます。
指導者の方には、この現象だけでも知っておいて欲しいと思います。
怒鳴るなって言ってるわけではありません。
日本のスポーツは学校教育の一部という側面も持っているので、その場にいる指導者の方にしかわからないものもたくさんあると思いますので。
ただ知識の一つとしては、必ず知っておいていただきたいです。
そしてもう一点は、行動心理学の側面から。
結構有名なのでこの図は見たことある方もいらっしゃるかもしれません。
マウスがもっとも早く左の隅にたどり着くルートを覚えるかの学習効率を調べた実験です。
骨の絵は電流による痛み刺激を意味します。
どのパターンがもっとも早く学習したと思いますか?
答えは、チーズのみである③です。
罰則がなくご褒美がある時に、最も積極的に動いて、最も早く学習したのです。
道を間違えた時に痛み刺激がある①と②ではどうなったと思いますか?
マウスが怯えて動かなくなったんですよ。
行動心理学で提唱されている、この「アメと無視」理論では、
叱責があると選手たちは消極的になり、その結果、学習効果が低下するとされているんですよ。
僕はパフォーマンスに携わる立場からこの理論に賛同しています。
どうやったら選手の能力を十分に引き出すことができるかを考えたときに、
この理論が有効であることを自分のトレーナーとしての経験からも実感しています。
その叱責の目的は何なのか?
叱責という手段が、その目的に最適な手段なのか?
最適な手段であるならその理由は?
指導する際に怒鳴ったりする必要がある方は、一度この質問について考えてみて欲しいなと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
追伸
宮本恒靖さんとの対談の様子や内容はこちらから。
①http://ameblo.jp/bodysync/entry-12094943134.html
「対談の様子を写真中心に」
②http://ameblo.jp/bodysync/entry-12095175356.html
「怒鳴ることで選手たちがどのような感情になり、その後どうなるのか、それがこの場面で最も効果的だと論理的に説明がつかなければ、必ず威圧的な指導のネガティブな側面が勝ります」
③http://ameblo.jp/bodysync/entry-12096013855.html
「対談の様子を動画で」
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
JARTAオフィシャルサイト