こんにちは。

 

今回は主に選手向けの内容です。

 

選手の皆さん、日々の練習メニューをこなす中で、なぜその練習をしていますか?

コーチや監督は、なぜ皆さんにその練習をするように指示したのでしょうか?

 

 

 

 

 

日々の練習を行う中でレベルアップを考えるとき、この観点は実は非常に重要です。

選手としてレベルアップしていく上で、「なぜ監督はこのメニューを課しているのか、なぜこのメニューをやる必要があるのか」という”指導側の視点”を必ず持ってもらいたいのです。

 

 

 

 

 

なぜなら、そこには必ず「意図」が存在するからです。

 

 

 

 

 

もし自分が指導側の立場だったとしたらどうでしょう?

自分のチームの選手の練習メニューを考案するとき、今日のメニューを決めるとき、何か意図を持ちませんか?

 

 

 

 

 

良い指導者ほど、そのメニューを得た先に何があるのかがクリアに見えています。

 

 

 

 

 

つまり指導側には、このメニューを行うことで選手達に得て欲しい「何か」があるはずなのです。

 

 

 

 

例えばサッカーのコーンドリルを指示されて実施するとき、単にコーンの周りを動くルートを覚えてただそれをひたすら迅速にこなせるようになろう、ではなく、「なぜコーンドリルを行うのか」「なぜこのルートで動くのか」「なぜこの距離なのか」などを考えると、指導側がどんな能力を自分たちに得させようとしているのか、すなわち試合でどんなパフォーマンスを発揮して欲しいのかが見えるのです。

 

 

 

 

 

それを理解して練習を行うことは、習得効率的にも有効ですし、何より戦術上・戦略上の指導側の意図を理解できるという優れた選手になることにつながるからです。

 

 

 

 

 

これは指導側の視点から見たとき、非常にありがたいことであり、僕自身も実際によく感じることです。

 

 

 

 

 

例えばチームであるフィジカルトレーニングを実施した際、「この動きは試合のこんな場面で使えそうですね」と言ってくれる選手はやはり試合で高いパフォーマンスを発揮する選手ですし、チームの戦術の理解力も高い選手なのです。

 

 

 

 

 

実際に練習メニューやフィジカルトレーニングを作る際、僕も監督やコーチと必ずそんな話をします。

僕のフィジカルトレーニングのメニューは、必ず「監督が何を求めているのか」をベースにして作られているのです。(もちろんこちらからも提案はします)

 

 

 

 

 

指導側の意図を汲んで練習すること、これはトップ選手の共通項の一つです。

トップ選手は、特に説明されなくても、自ら練習メニューの意図を読むことが習慣化されています。

 

 

 

 

 

逆に言えば、そういう視点を持った選手が試合で高いパフォーマンスを発揮できるということも言えるのです。

そういう選手は、自分の立場で何を求められているのかということにまで思考が及びますし、そういう選手は自分の課題を見つけるのが上手いという共通項も感じています。

 

 

 

 

 

もちろんメニューごとに目的は説明をされると思いますが、多くの場合、それは曖昧な形で表現されます。「フットワーク向上のためのメニューです」みたいな形です。

 

必要なことはもう一つ上の視点、「なぜフットワークを向上する必要があるのか、フットワークを向上して何を実現したいのか」です。

 

 

 

 

 

多くの競技において、どんなに局面におけるパフォーマンスが高くても、指導側の意図が汲めない、戦術・戦略理解の乏しい選手は使ってもらえないという場面が多々あります。

 

 

 

 

 

これはビジネスの世界では「Why思考」と呼ばれ、上司の意図をよく理解して仕事ができる人が共通して持っているとされる思考方法です。

 

「この商品に関するデータを集めて欲しい」と指示されたとき、なぜこのデータを集める必要があるのだろう、何に使うために集めるのだろうと考えること・理解することができる人と、そうでなく単に言われた通りデータを集める人とでは、そのまとめ方やデータの質は大きく差が出るのです。

 

 

 

 

 

同じ仕事、同じノルマであってもどちらの評価が上がるのかは明確です。

 

 

 

 

 

「今日の練習メニューだからやろう」「練習メニューの中の課題をこなすことで上手くなろう」

と考えることはもちろん大切なのですが、それだけでは同じ努力をする上で非常にもったいないのです。

 

 

 

 

 

今日の練習メニューの意図は何だろう

なぜこの様式で、なぜこのメニューをやるのか

監督はどんな戦術を実現するために何を自分たちに習得させいのだろう

 

と考えることを日頃から必須事項として自らに課していってみてください。

これまで見えなかったものが見えてくるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇