こんばんは。

 

プロ野球は今日からオールスターですね。

個人的にはジャイアンツの菅野投手のボールが最近ジャイロ回転しだしているので注目しています。
 

もともと菅野投手は150キロ後半のボールを投げていましたが、今は出ても150キロ中盤。

これはパフォーマンスが落ちたのではなく、明らかにボールの質(初速と終息の差やフォームと球速の差)で勝負しているのだと思います。





 

ちなみに今日は、明日からのブラインドサッカー日本代表強化合宿のため、八王子に来ています。

先月行ったブラジルでの国際大会で得たことをしっかり反映させてきたいと思います。
 

お近くの方は是非見学に来てみてください。すぐ目の前の距離で見学できます。





 

さて今回は、「質問」についてのお話です。

学生の方にも実習などで少しは役に立てていただけるかもしれませんので、よければ読んでみてください。




 

 

「質問」というものは、学会や講習会、説明会、そして会話レベルでも人から何か教えてもらった際に必要とされることがあるものです。
 

理学療法士や作業療法士、柔道整復師やトレーナーの学生の方々も、指導者の方から「質問は?」と聞かれて何も出てこなくてマズイ雰囲気になった覚えがある方も多いかと思います。
 

セミナーなどでも、質問が出ないと何となく気まずい雰囲気になるものです。

逆に質問がたくさん出ると、活気のある雰囲気になったりしますね。


 

 


 

そして指導者・説明者側からすると、相手がどんな質問をしてくるのかによって、その人がどんなレベルにあるのかが想定できてしまったりします。




 

 

そもそも、質問とはどういうものなのでしょうか。

辞書によると、「分からないことを問いただすこと」とあります。

ここまでは誰でも知っている、とても一般的な意味です。






問題は、この”分からないこと”






分からないこととは、大きくは
知識がなくて分からない
経験がなくて分からない
思考が不足していて分からない

というように分類できると僕は考えています。





 

つまり、同じ「分からない」という言葉においても、その中身は量的なものから質的なものまであるということです。




 

一般的に、初心者は量的な質問が多くなり、熟練者は質的な質問が出来るようになってきます。
質問とは、本来「質を問うもの」ということです。




 

量的な質問は、本来なら調べればわかることが多く、質的な質問は基本的にその場でその相手だからこそ聞く価値を持ち、これは質問する人の経験や思考の深さが反映されます。





 

上に書いた質問の内容によってレベルがわかるという話はこの観点によるものです。




 

 

ただしこれは量的な質問をすることが良くないという意味ではありません。(相手によっては自分で調べろ、と言われるかもしれませんが。。)






「質問とはそういうものだ」ということです。




 

量的なフェーズから、レベルアップによって質的なフェーズに上がってくる。

大切なことは、質問する本人が、自分の質問のレベルが今どこにあるのかを認識することで、自分の今のレベルをしっかりと知ることです。




 

量的なことを十分に知らずに、質的な質問を無理にしようとしても結局は説明を受けた時に理解できないことになったりしますので、「今自分が何に対して疑問を持っているのか」には正直になるべきだと思います。
 

そもそも、他の人がいる中であっても手を挙げて発言するという行為そのものにまず価値がありますしね。

 




 

質問する時のコツとして僕がよく使っている考え方は、「要するに」をうまく活用することです。




 

まず相手が「要するに何を言いたいのか」を自分が理解できているかを考えます。

(できれば一言でまとめます)

これで話のベクトルが分かります。

ここを外すと、”的外れな質問”になります。

議論がかみ合わない場合の一つの原因です。





 

次に、質問する際に「要するに自分が何を知りたいのか」を一言でまとめておきます。

質問の骨組みですね。

これは当然、「要するに相手が何を言いたいのか」の理解の上に成立します。





 

質問する人がここを理解して質問すると、非常に良いディスカッションになるはずです。

質問するのが苦手な人、質問がなかなか浮かんでこない人は、試してみてください。

 




 

今回は、質問する側に関して僕が思うことを話しましたが、次回は質問を受ける側について書いてみたいと思います。

 

 





 

JARTA

中野 崇