お久しぶりです。
やっとブログ記事を書ける時間が確保できました。。
5月28日(土)から6月7日(火)にかけてブラジル・リオデジャネイロで開催された国際親善試合「V International Challenge of Blind Football」にブラインドサッカー日本代表のフィジカルコーチとして帯同してきました。
サッカーの本場、そしてブラインドサッカーの本場でもあるブラジルでは本当に色々得るものがたくさんあり、とても細かいところまでは書ききれないのですが、少しでもお伝えできればと思います。
①ブラジル・リオデジャネイロの雰囲気
滞在したホテルは、リオ五輪でも日本が使用する予定にもなっているホテルです。
周辺は賑やかなのですが、少し治安が悪いとの情報もあり、基本的には個人的な外出は控えていました。
ちなみにもうすぐリオ五輪ですが、街にそのような雰囲気は全くありませんでした。
ポスターやフラッグすらなく、空港にオフィシャルショップが見られただけでした。
②ホテルでの過ごし方
選手たちは時差ボケ解消や事前コンディショニングの意味も込めて試合前日午前は日当たりの良いホテル屋上でトレーニングを行いました。
また、午後からはリオデジャネイロで有名なイパネバビーチというところに行き、ブラインドビーチサッカー(仮称)で汗を流しました。
スタッフも混ざり、かなり盛り上がりました。
夢中になりすぎてもはやコンディショニングの域を超えていたような…笑
食事はブラジル料理のビュッフェスタイル。
美味しかったですが、毎日はさすがに…。後半は修行感覚でした笑
③試合
4チーム総当たりのグループリーグ形式、上位2チームが決勝トーナメント進出でした。
日本は残念ながら予選敗退でした。
成果としては、イランから初めて得点を取ったこと、中国から初めて勝利したことです。
試合前のウォーミングアップ。代表チームではすでにウォーミングアップ前の個人アップが定着しているため、ウォーミングアップもかなり動的なものから始められています。
これらはもちろん大きな成果ですが、まだまだ先は長く、課題も山積みです。
こういったアジアの国々から格上という扱いを受けるまでになるところまでは早く到達したいところです。
フィジカル面では、大会前から取り組み始めているコンタクトの部分でかなりの成果が見られました。
ただし、ブラジルには、フィジカルレベルにおいてもこちらがやりたいことをやられてしまい、圧倒されました。
選手たちにはブラジルとの対戦を経て「中野さんが僕らにやってほしかったことの意味が実感としてわかった」という言葉をもらえ、そういう意味では大きな経験だったと思います。
また、ブラジルの選手は守備の時にはとてつもなく大きく感じ、攻撃される時には自分よりもかなり小さく、薄くなられたような感覚だったという感想もありました。
ブラインドサッカー選手の独特の表現だなと感じると同時に、この表現は指導において使えるなと感じています。
最後に。
中国戦での初勝利は、新体制での初勝利でもあり、だからもちろん僕にとっても初勝利でした。
連戦が続く中で、勝ちが取れず、メンタル的にもフィジカル的にもしんどい状況で、勝利への気持ちを見せてくれた試合でした。
終了の笛の瞬間、みんなで抱き合い、涙を流しました。
これまでのスタッフの方々や選手たちが積み上げた勝利だったことを実感した瞬間でした。
この時の気持ちを忘れず、これからもチームとともに精進していきます。
これを読んでくださっている皆さんには是非代表の強化合宿にも足を運んで、実際に目の当たりにしていただければと思います。
JARTA
中野 崇