こんにちは。
だいぶ前の話なのですが、1月9日に奈良県王寺市にて、学校教員の方々の研修会の一部として、
「身体の使い方を知り、子ども達の伸びしろを伸ばす」というテーマで講演をさせていただきました。





大きい研修会の中の分科会のプログラムの一つという感じです。
僕の担当講義には約40名ほどの先生方にご参加いただきました。





なぜこのような機会に恵まれたかと言いますと、大学時代の友人が高校教員をやっていて、この研修プログラムの担当になったのをきっかけに依頼をしてもらえたという形です。(実は僕も教育大学卒で小学校と支援学校の教員免許を持っています。使っていませんが…)





講習当日は、プロ野球選手の自主トレ帯同中のため、会場は自宅から近いにもかかわらず鹿児島からの奈良入りということになりました笑





スタッフが写真をたくさん撮ってくれたので、写真入りで当日の様子をご紹介します。


初めの説明。この時、人前で話すのが苦手な僕は平然を装って実はすごく緊張しています。
しかも、全員ジャージだと思っていたのにスーツ姿の方までいて、内容をどうしようか考えながら話しています笑








トレーナー向けの講習と違い、今回の受講者は学校の先生たち。
専門的な話は当然伝わりません。
どの程度の言葉まで理解していただけるかを、先生方の反応を見ながら考えつつ話しています。
今回特に伝えたかった内容は、「量だけでなく質も大切」ということ。
そしてその質とはどういうことなのかを説明しています。






でかい先生を相手に、力だけでなく身体のコントロールで相手を崩せるということを実践を交えて解説です。
このでかい人が僕の同級生です笑





大腰筋を使いやすい状態にするためのストレッチを解説(T-レフストレッチと言います)。大腰筋という言葉は当然誰も知らないので、図を描いてどういう筋肉なのかをシンプルに伝えました。






大腰筋とセットで重要なハムストリングスのストレッチ方法。
一言にハムストリングスと言っても、複数の筋肉の総称です。
ここで活性化したいのは内側の上の方。
「ハムストリングスの肉離れ」とよく聞くと思いますが、肉離れしやすいのはこことは別の場所。内側の上の方が使えていないことによって、発生しやすくなります。






単純な講習に見えますが、実は参加者は小学校の先生から高校の先生までいます。
つまり、小学校の体育レベルから高校の部活レベルまでのニーズをフォローしなければならないという状況です。
みなさんのイメージしている状況が大きく異なることを予測して対応します。







足を踏み出した時、膝がつま先より前に出ると膝に負担がかかります。
若年層に多いオスグッドシンドロームなど膝の傷害に関わる現象です。





だから膝をつま先より前に出ないようにするのですが、単に形を整えるだけでは「そのフォームが上手くなっただけ」。実際の多様な動きには対応できません。
つまり足を踏み出した時にモモ裏の筋肉であるハムストリングスが働いた上で膝の位置がコントロールされなければなりません。
そのためには股関節や大腰筋をはじめとした身体機能に加えて、足の踏み出し方がキーになります。

これは走る、投げる、登る、飛ぶなど、とても基本的な動きの土台になる非常に大事な部分です。







股関節に刺激を入れるための運動の一つとして鼠径部を指で押さえながら運動するのは非常に有効な手段です。








このあたりから、実際に先生たちにも選手にやってもらっているようなトレーニングを体験してもらい、身体で実感してもらえるようにしました。
大腰筋やハムスト、股関節に刺激が入ってくると、身体を動かした感覚は非常に良くなります。パワーやスピード、俊敏性などの出力向上は、筋力の向上だけでなされるものでなく、もともと持っていたものを使いこなすことでも実現可能なのです。
特に若年層ではこの部分は必須であり、このことを「伸びしろを伸ばす」と表現しています。








このあたりから、全員汗だくです笑









最後の部分では、数人ずつのグループに分かれ、JARTA認定トレーナーがそれぞれのグループで個別の相談に対応するという時間をとりました。






当然のように先生自身の身体の相談も出ました笑
先生自身が身体を悪くして動けないようでは、「手本」が示せませんからね。





サポートしてくれた認定トレーナーさんたちも口を揃えて言っていましたが、どの先生方も我々がお伝えした事をすぐに子どもたちに当てはめて考えるという思考回路を持たれており、先生たちが自分が関わる子どもたちの事を本当に真剣に考えておられるのが伝わってきました。





それは今回お伝えする側であった我々にとっては本当に嬉しい事ですし、同時に大きな責任を感じる事でした。





僕が非常に嬉しかった事は、「身体ってすごい可能性を秘めてるんですね。自分がこれを子どもの頃からやりたかった。」と言ってもらえた事です。





先生が、子どもの可能性を身体の側面からも感じてくれる事で、子どもたちの伸びしろは確実に伸びると思います。





今回お伝えした事が、少しでも子どもたち、そして先生方のお役に立てる事を願って止みません。





このような機会をいただいた関係者の方々に心から感謝いたします。
ありがとうございました。







JARTA
中野 崇