こんにちは。
少し間が空いてしまいました。
今は来年に向けてのJARTAの構造や役割についての分析や、僕自身の役割についてもいろいろ考えたいことが多く、相変わらず有意義な時間を過ごしています。
やることが多いことは、ありがたいことです。
僕は読書が大好きなのですが、今の立場になってからはなかなか読書の時間が確保できず、そこはちょっとフラストレーションが溜まる傾向にあるかな。。
速読でもすればいいんでしょうが、本を読むことそのものが好きな自分としては、あんまりやりたくないのです。(もちろん情報を得るということが目的の場合はやりますが)
隙間の時間でどうやったら本を楽しむことができるのかを工夫することそのものも楽しいことだと感じています。
さてさて今回は、トップアスリートの言葉を一つ紹介したいと思います。
長友佑都選手の言葉です。
メディアなどを通じて、彼は非常に重要な言葉をたくさん残しています。
選手としての在り方だけでなく、人としての在り方まで言及することもあり、トレーナーとしても人としてもとても学ぶことは多い選手です。
ネットで検索すればたくさん彼のコメントは出てくるので、ぜひ読んでみてください。
それらの中で、僕が心を打たれた言葉を一つ紹介します。
「未来の長友佑都から、今の長友佑都に何かアドバイスをするとすれば、どんな言葉をかけますか?」
という問いに対し、
「”今を全力で生きろ。”と言います。」と彼は答えました。
あれだけ一線で長い間活躍し、W杯やセリエAだけでなく怪我や不遇など、明暗含めて本当に様々なことを経験した選手が、「今を全力で生きろ」という言葉を選んだのです。
こうしたらうまくいく、とか、今のうちにこれを身につけておけ、とか、そういうことではなく。
大切なのは、将来のことを考えて何か準備をすることでもなく、苦難を避けたり乗り越える術を身につけることではなく、苦難すらも自分の糧にする姿勢だと彼は言っているのです。
そして、未来は、現在進行形の行動でしか変えられないということを彼は言っているのです。
「全てが自分のためになる。」
「全て成長につながる。」
「あらゆることに感謝」
「サッカーを全力で楽しむ」
「今、自分にできることを全力でやるだけです」
これらは彼が頻繁に口にする言葉です。
長くトップレベルで活躍するだけでなく、様々な挫折を乗り越えた選手だからこその言葉の重みです。
本当に自分自身の努力と結果に対して肚をくくっているからこその言葉だと思います。
僕はいろんなところで、トレーナーという仕事において必要なことは自信ではなく「覚悟」だと言い続けています。
なぜなら選手が肚をくくっている以上、それを支える立場にある我々トレーナーが肚をくくれていなければ、支えられるわけがないからです。
そして我々にとって肚をくくるというのはどういうことかというと、選手に対峙した時はもちろんですが、とくに準備の段階でそこが問われると思います。
選手が毎日繰り返し練習するのと同様に、我々も毎日準備が必要です。
選手が日々の練習を怠ればパフォーマンスが低下するのと同様に、我々が日々の準備を怠れば我々のパフォーマンスは低下します。
トレーナーの能力は、ここまで出来たらOK、という性質のものではありません。
だからこそ上限がありません。
だからこそ僕はこの仕事の価値を感じています。
「今日、本当に全力を尽くしたか」
常に自分に問いかけてみてください。
自分が”今に全力を尽くせない”トレーナーだったら、選手に「全力を尽くせ」という資格はありませんよね。
JARTAオフィシャルサイト
http://jarta.jp
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中野 崇