JARTAイタリア研修を9月8日に終え、少し落ち着いたのでイタリアでの出来事を少し。





 

イタリアへはJARTA研修・個人的な仕事も合わせてだいたい3カ月~半年に一度渡っています。



 

その際、セリエAのラツィオやインテル、フットサルセリエAのモンテシルヴァーノなどに立ち寄り、チームのプレパラトーレフィジコ(フィジカルトレーナー)やフィジオセラピスタ(理学療法士)の方々とトレーニングの情報交換や相互の技術伝達を重ねています。




 

また、練習やトレーニングの見学、試合後の戦術ミーティングにも参加させていただいたりしています。





 

トレーニングに関してはもちろん考え方が異なる部分もありますが、お互いに相同点・相違点を良い形で取り入れ、選手やチームにとってより良いものを作ってゆくというメタな視点というか、トレーナーの原点は深く共感しており、リスペクトし合える関係になっています。





インテルユースとラツィオに関しては、それぞれのトレーニングを動画でやり取りするぐらいの関係になってきています。



 

僕が彼らを最もリスペクトしている点は、日本という「サッカーの後進国」から来たトレーナーの話に真剣に耳を傾けてくれるところです。






普通に考えたらその競技でかなり格下の相手から、「パフォーマンスアップの方法」を学ぼうとはしませんよね。




 

しかも僕はどこの一流チームにも所属しておらず、いわゆるネームバリューなんてない。

それでも彼らは選手により良いものを少しでも取り入れたいという姿勢を一貫して示してきます。




 

そして、チームで採用しているトレーニングシステムについても包み隠さず提示して、意見を求めてきます。





 

普通に考えたら、自分たちの技術やシステムは教えたくないはずだし、自分たちの競技であるサッカーで格下の国の人間から技術を学ぼうとはしませんよね。




 

でも彼らは当たり前のようにそんな相手からも学ぼうとする。




今回もラツィオトップチームの理学療法士の方がわざわざ時間を作って話を聞きたいと言ってくれて、スタッフルームまで招いてくれてそこでプレゼンをさせて下さいました。





 

こういう貪欲さは、現在日本国内でもプロ野球の読売ジャイアンツや千葉ロッテマリーンズの一軍トレーナーさんたちに指導する機会がありますが、彼らにも共通している姿勢です。






日本ではトレーナーの縄張り争いが目につくことが多いですが、ぜひ見習ってもらいたい姿勢です。。




 

では写真入りで今回のイタリアでの様子を。

 


真ん中のヒゲの方がラツィオトップチームの理学療法士、ジョルジョさん。

 

 

めちゃくちゃ共感してくれて、JARTAの理論を僕の代わりに監督さんに熱く語ってくれました笑

 


記念撮影。真ん中の長髪の方が毎回必ず会いに来てくれるフィジオ、アレッサンドロさん。
彼とはいずれ日本で一緒に講演して回ることになっています。


 

 

 


ラツィオトップチームのステファノ・ピオリ監督。
途中から見に来てくれました。





続いてトレーニングの見学に行った、バスケットボールチーム。

 

 


208センチ…。


 


今回から協力して下さったダンテさん。
セリエAのバスケやフットサルの指導をする敏腕トレーナーです。

 


 

 

 


こちらはフットサルセリエAのモンテシルヴァーノのユース。
研修生のトレーニング指導を受けて下さいました。


 


こちらはモンテシルヴァーノレディース。
めっちゃ強いチームです。

 

 

 

 


モンテシルヴァーノは、JARTAイタリアスタッフでフットサル元日本代表の吉田輝くんがイタリアに渡った頃に所属していたチームなのです。





最後はインテルユース。
ここも研修では毎回お邪魔してレクチャーを受けさせていただいております。

 

 

 


こんな感じでレクチャーして下さいます。
今回は、フィジカルトレーナーかつフィジオの責任者のマッシモさんが担当してくれました。
内容はインテルユースで導入している「アッレラメント・インテグラート」という概念のトレーニングについて。
ボールを使った練習方法ですが、JARTAの考え方と非常に共通点が多かったです。


 

 

 

 


その流れから、僕もJARTAの理論をプレゼン。
準備していた英語の資料を使用しながら日本語で説明です笑
今回は複数の相反することを「両立する」という考え方を中心に話しました。
アッレラメント・インテグラートの概念と共通する部分です。
実技(手本)を交えて解説しました。


 

 

 


最後は記念撮影。




 


二人で夜遊び笑





 

 

 


吉田一家。
義理の弟くんに僕の義理の妹を紹介することに笑

 







イタリアでは毎回訪れている場所が増えてきて、僕のことを覚えてくれている人が増えてきて、とても嬉しく思っています。
それだけにイタリア語を話したいという欲求が高まります。




本腰入れて勉強しないとな~。。

 






アッリベデルチ:D







JARTA
中野 崇